王神相搏つーその9 ページ34
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仲良く二人でドリンクを取りに来た小春さんとユウジさんにドリンクを渡して、ベンチに座って一息つく。
「おつかれさん、Aちゃん」
「白石さん、お疲れ様です。」
よっこらせ、と言いながら少し俺との間を空けてベンチに座った白石さん。
「あ、白石さんドリンクどうぞ」
「お、ありがとさん」
「…。」
「…」
「……ち、千歳捕まえてくれたんやって？おおきにな。」
「い、いえいえ、たまたま会っただけですので…」
「…」
「……。」
き、気まずい……！！！きっと白石さんも同じ事考えてる…！
いつものにこやかな笑顔がぎこちなく張り付いている様が気まずさを加速させてる。
思えば、二人きりになったことは無かった。
だから何を話すべきかわからないのだ。しかも、白石さんは気を使うタイプの人なんだろう。同じように遠慮してしまっているのか、話そうか話すまいか口を開いたり閉じたり顎に手をやったりとせわしない。
四天宝寺の皆は特に、なんだろうな…
皆が集まると賑やかでわちゃわちゃしているから、その賑やかさに救われて皆と話が出来る。
逆に言えば、その賑やかさにかこつけなければどうしていいかわかんないと言うのが本音である。
(と、とりあえず、なにか会話を…！)
ぐるぐる頭を回転させる。
ふ、普通にどんなテニスをするんですか？って聞けば良いじゃないか！そうだ、俺達はここにテニスをしに来ているんだから！
それで行こう、と勢いのままに俺は口を開いた。
「｢あ、あの！………｣」
ハッとして白石さんの方を見る。
白石さんも、ハッとして俺の方を見ている。
(…ハ、ハモった……！！)
またまた気まずくなって、互いに手を右往左往させる。
「え、ええ、ええでAちゃんから！聞きたいことあるんやろ！？」
「い、いや、いやそんな重大な事じゃないんで！
白石さんからどうぞ！？！？」
そこでお互い、ピタリと止まって息を吐いた。
隣から顔を手で覆った白石さんのかわいた笑い声が聞こえる。
「…はは、すまんなぁ。なんや、異様に緊張しとってな。
Aちゃんはどんなテニスをするんやって聞きたかっただけや。 」
「あっ、、えっ、俺も、、俺も白石さんにどんなテニスするんですかって聞こうとしてたんです…｣
そういうと、白石さんはその大きい目をぱちくりさせた。
そのあと、いつもの調子が戻ってきたのか、口元に手を置いて軽く微笑んだ。
「おあいこやな。」
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ルドルフ組が可愛かったです！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！ルドルフの中だと淳が好きなので、かなり淳との会話が多くなってしまったかなと思います…！お気に召して貰えたならなによりです！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフかわいかったです！家族設定面白い！ありがとうございました！ (2018年4月29日 18時) (レス) id: 91bd124fa4 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 暁月さん» ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2018年4月29日 13時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月14日 8時
