名前のない関係─CM (ページ42)

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ご対面ページ42

「すげー！楽しかったー！」

ライブが終わり背伸びをするタカシは全身で喜びを表しているようで笑ってしまった。

「アンコール絶対気づいてたよなー？」

「そうかなー？」

バラードも終わってアンコールの時はもうめちゃくちゃ楽しくて
切ない気持ちをふっとばすように2人ではしゃいだ。
楽しそうな雰囲気とチャンミンの笑顔を見て自然と気分も上がっていた。

「行かないの？」

「ん？」

「・・・帰りませんか？」

席を立つ気配がないタカシの腕をつかんだ。

嫌な予感がする。

「帰るよ」

「俺が怒られる」

「はい？」

『終わったら会いに来いめいれいだ！！』

タカシはチャンミンが書いたであろう紙を見せつけた。

「はぁ！？」

『招待したのにあいさつもしないつもりか』

「何枚用意してるのよ・・」

「これが最後」

『今までのかりをかえしにこい』

嘘ついてたことか！？
看病してくれたことか！？
それとも東方神起が私を支えてくれたことか！？
全部か！！

「あーもう・・！嫌だ、嫌だけど！！」

「ほら、グダグダ行ってないで行くぞ」

「いやだー・・もぉぉ～・・」

東方神起のチャンミンには会いたくない。
現実を拒否したい。
どんな顔して会えと！？
複雑な乙女心をあいつは・・チャンミンはきっと・・・

「からかいたくてうずうずしてるよね」

「だろうなー」

「お前もな」

姉をからかうのが楽しみな弟二人の悪魔の笑みが見える・・。
観念して私は戦場へ向かった。