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駅につきホームへ降りる。
改札へと向かう人の波から、彼が私の腕を引っ張りホームの隅へ連れていく。
「な、なに？」
「ばんざーい、して」
「.........？」
「ええから、して、ほら」
有無を言わさぬ空気に気圧されて、鞄を肩にかけバンザイ、する。と、
「らしくないこと、せんでええねん」
言いながら、スカートのウエストに手をやり、二つに折ったそれをゆっくりと元に戻す彼の両手。
「ちょ、........」
「昨日俺が言ったこと、気にしたんや？」
「...........色気、だしたいし」
「はっは。中村なんちゃらのため？」
「..........、ただの、気分転換」
「ふうん？なんかスカート短なってるし、可愛いことするんやなーって。そんなんときめくやん？」
よし、これでいい。言われ、スカート丈は元通りとなり、私は手を下ろす。
「安売りせんとき」
お前は、と。真面目な顔して言う。
どんな反応すればいいのかわからない。
「てなわけで、」
てなわけで？
目の前にしゃがみ込む菅田。金髪の中のつむじがよく見える。次の電車の到着を待つ人たちは、私たちのことなんて誰も気にしていない。開放されたこの場所は、けれどふたりだけの、空間だった。
「パンチラ、していい？」
眼前にあるスカートの裾をつまみ、私を見上げて片方の口角だけあげ、尋ねてくる。
「いや、ダメでしょ！！」
ばっとスカートを抑えると、うははと笑う。
安売りするなとか、パンチラさせろとか、もう意味がわからない。
「じゃあ何色？」
「言わない」
「俺はー、黒とか、エ ロくて好きやな〜」
「聞いてない....」
「ふはは。いつかオフィシャルで見たるねん」
立ち上がり、私の目をじいと見て、言う。
その意味がわからないほど私はウブではないし、けれど上手に答えられるほど慣れていない。
「行こか」
ぽん、と肩を柔らかく押され、私たちは歩きだした。
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ヨーコ(プロフ) - ドキドキ止まりません！最高です！更新楽しみにしています♪ (2020年4月4日 20時) (
レス) id: b9e84898e5 (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます〜！楽しみにしていただけて嬉しいです。そろそろ終わりに向けて、と思ってますが、もう少しお付き合いくださいませ♪( ´▽｀) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 55b0c33bda (このIDを非表示/違反報告)
その(プロフ) - ショウさん» いつもありがとうございます〜！寒いの苦手なのは倫也さんのリアルを意識してみました( ´ ▽ ` )もうしばらくお付き合いくださいませ！ (2020年2月6日 21時) (レス) id: 55b0c33bda (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 更新とても嬉しいです！題名が２匹と書かれていたのでドキドキしながら読みました！そのさんの作品を見るのが今の私の楽しみです！少女漫画のようにきゅんきゅん毎回させてもらえて幸せな気持ちになります！これからも応援しています！ (2020年2月6日 15時) (レス) id: 57aaad4ad9 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - 感想遅くなりましたが、らいおんの告白とても胸に響きましたっ！2匹のやり取りの続きもとても楽しみに待ってます、おおかみが寒がりなところ保温ポット愛用されてるのでピッタリですね 笑 (2020年2月5日 15時) (レス) id: bd7e526c97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：その | 作成日時：2019年12月10日 12時
