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第肆話 幸せが壊れる時には ページ6

(炭治郎side)



「ありがとう、三郎爺さん」

「気をつけるんだぞ」


泊めてもらった三郎爺さんの家から出て、手を振って別れた。

雪を踏みしめて、山道を歩く。


「(兄ちゃんも母ちゃんも…怒ってるかな…)」


未来予知なんてできないから、泊まることはわからなかった。それを家に言う術もなかった。





___未来予知ができたら、どれだけ良かっただろう。






夕飯を作って待っている、と言った兄ちゃんの顔が頭に浮かぶ。
さすがに食べずに待っていることはないだろうな。たぶん、心配する母ちゃんを説得して、妹や弟を寝かしつけてくれただろうな。



優しくてかっこいい、自慢の兄ちゃん。

俺が唯一、甘えられる相手。


兄ちゃんは行ったことがないけれど、一緒に炭売りにも行けたらいいなと思う。
兄ちゃんだって、きっと町の人気者になれるはずだ。本人も、嫌われることはないと思ってる。

それでも行きたがらないのは、自分が行くと家を守る人がいなくなると思ってるからなんだろう。
父ちゃんが死んでから、兄ちゃんはあまり家から出なくなった。前は町に買い物に行ったりしてたのに。

竹雄も、十分留守番できる年になったと思うんだけどなあ…俺たち、そんなに頼りないかな…


「…いや」


兄ちゃんがそんなこと思ってるわけない。ただ単に、心配なだけなのだ。
本当に、どこまでも優しい兄ちゃん。


そんなことを考えながら歩いていれば、家の近くまでやってきていた。
みんなは何をしてるだろう。まだ、寝てるかな。


「…ん?」


少しの違和感がして、匂いを嗅いだ。

……血の匂い。血の匂いがする。

胸がざわざわする。なんでだろう。



____幸せが壊れる時には、いつも






「……禰豆子!!六太!!!」





___血の匂いがする。



.

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しろりん(プロフ) - 鬼滅の刃の原作沿いの中で一番この作品がお気に入りです...。兄主さん...素敵なお兄さんですね...。更新頑張ってくださいね!...早く善逸や伊之助にも会ってほしいな...。 (2022年5月7日 10時) (レス) id: 5f15beaff6 (このIDを非表示/違反報告)
猫を愛している者 - 続きは書かないんですか? (2020年8月15日 22時) (レス) id: f0ad13efd7 (このIDを非表示/違反報告)
南無南無(プロフ) - そうだったんですね!良かったです…!! (2020年2月22日 22時) (レス) id: e2dd911ff4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ヤトさん» ありがとうございます!返信遅れてしまって申し訳ありません… (2020年2月16日 14時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 南無南無さん» 終わってないんです!すみません!!漫画が手元に無いとお話が書けなくて、なかなか更新出来ずにいます…本当に申し訳ないです…更新お待ち下さい!! (2020年2月16日 14時) (レス) id: dec789af05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年9月16日 14時

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