第48話 ページ48
曖昧な私とは違う
ゲームだから、他の結末が
見たかったからと【RESET】する
殺戮した世界でサンズは最後まで訴えかけた
諦めてるって言ってたのに
救いようのない
最後まで、ずっと……それが痛かった
痛い思いを知りたかった
君の痛みを知りたかった
あの子の孤独を知りたかった
君たちからしたら最低な奴だね
いまはちがう、君たちと同じ世界で
同じ目線で、私はこの世界にいる
なら、何処までも歪むことの無い続く世界にしよう
時に喧嘩して、時に泣きあって、時に笑いあって
そんな当たり前の日々が続く世界に
新しい日常が続く世界に
例え、私が死ぬことになっても……
もう死んでいるようなものだからね、私は
だから君たちの幸せを祈り続けよう
*だって私は、君たちが大好きだから
例え、私のことを知らなくても
私は君たちのことを知ってる
*愛してる
初めて、愛してるって思った
こんな恥ずかしい言葉を口にできるほど
私は君たちのことが_____
「おい、ちびっこ」
サンズに声をかけられて意識が戻る
ぽたぽたと大粒の涙があふれる
これは彼女の声を聞いたからだ
彼女の想いを聞いたからだ
「これでソウルは7つだ」
前に拾った黒い欠片を僕に渡すサンズ
僕は全ての欠片を取り出した
すると、ソウルが磁石のように
引き寄せあって元のソウルの形に戻っていた
「黒い、ソウル」
薄らと何かがそこに立っていた
透けて見えるが、赤と黒の
しましまのセーターを着ている
彼女は微笑みかけて自己紹介を始める
*初めまして、フリスク。私はA
黒い欠片を集めてくれてありがとう
「う、ううん……僕じゃなくてサンズも」
「? 誰と話してるんだ?」
「え?」
どうやらサンズには見えていないらしい
彼女は困った顔を浮かべる
どうやら彼がいるのは少し気まずいようだ
「ごめん。僕、そろそろ行くよ
このソウルは僕がちゃんと守るから!」
「お、おい……heh、オイラの奢りになっちまうな
まあ元からそのつもりだったからいいけどな」
*
急いでレストランを出てホテルの外へ向かう
ここなら誰もいない
*気を遣わせてごめんね。君が一番私とソウルの
繋がりが良かったから、君にしか私は認識出来ない
体があればきっと他の人にも見えたんだろうけど
気にしないで、と僕は顔を横に振る
その様子を見てAは嬉しそうに笑った
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時