第5話 ページ5
彼の瞳が揺らいでいるのを見て
胸がズキズキと傷んだ
そんな資格ないのにーーーーそうだ
「だったら!私が変える!!」
「……は?何を、言って?」
サンズがこの世界に干渉できるなら
私も彼の世界に干渉出来るかもしれない
バットエンドも、ハッピーエンドも
全てのモンスターが救われたわけじゃない
勿論、ストーリーは好きだ
結末に文句の付けようがない
だからこれは私の我儘なんだ
「私がこのゲームを一度リセットするから」
「アンタ……」
「それは困るなぁ」
見知らぬ声が響き、後ろを振り返ると同時に
私たちは違う世界にいた
真っ暗な闇の中
おかしい、だってこの世界は、
アズゴアとフラウィを倒さないと
「そうだね。私はまだ完璧じゃない
そこにいる骨野郎を殺さないと」
ナイフを手に持ち、無邪気に笑う
そう、彼女の名前はーーー
「君は私で、私は君なんだから。
ちゃんとしてくれないと困るなぁ」
いつの間にか目の前に迫られて、思いっきり押された
床に尻もちをつき、彼女とサンズの様子を伺う
「あのガキじゃないな?なるほど
ようやく、本物がお出ましって訳だ」
「あははっ酷い言われようだね
私がこうなったのは、後ろのあの子のせいなのに」
戦闘が始まる
ゲームで見ていたのは、
サンズが避けて攻撃するところだけ
まるでアニメのように繰り広げられる
技の数々は、リアリティがありすぎて
もう何がなんだかわからない
日常とはあまりにもかけ離れている
サンズがチラチラとこちらの様子を気にしてる
無理もない、私は彼女を操っていた張本人なのだから
なにか仕掛けてくると思ってるのだろう
「あははっ!そんなに気になるの!?
あの子が黒幕なのに!【A】なのに!!」
思わぬところで出てきた名前は
ゲームでつけた私の本当の名前だった
なら、この世界のUNDERTALEは
私のゲームの中ということになる
どうしよう、はやくリセットしないと!
でも、ゲームの中に呑まれてしまった
一体どうやって戻れるのか
何とかメニュー画面が開けないか試すが
特に何も起こらない。
「お前さんを地獄に落とせばいい話だ
いい加減、諦めろよ。」
「ふふっ、まさか!諦めるなんて
そんなの決意じゃない!ねぇ!そうでしょ!?」
おそらく私に投げかけられた言葉だろう
私は首を横に振った
実際にこの目で見てわかった
彼女を止めないと、大変なことになる
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時