第38話 ページ38
船に乗り
ホットランドへ辿り着く
ロイヤルガードたちが上の入口を塞いでいるから
ラボから行くしかないな
キャラがずっと向こうを睨みつけている
まるで、何かに対して怒ってるみたいだ
「キャラ?」
「ごめん、ちょっと呼ばれちゃったみたい」
「え?」
「先に進んで」
そう笑って僕の肩を軽く押した
すると、キャラは黒い何かに引きずり込まれていった
僕は突然の事で何も出来なかった
「どう、して……」
キャラ、どこに行っちゃったの?
……大丈夫
彼女は不安そうな顔は浮かべてなかった
死ぬことなんてない、はずだ
「……先に、行くね」
視線を下ろすとキャラがいた場所に
黒い欠片が落ちていた
彼女が拾ったわけではなさそうだ
おそらくあの黒い空間から出てきたのだろう
*空っぽだが、私を満たすものがある
ーーーーあれ、わかる。言葉がわかる
今回のソウルは悲しくない
でも明るい感情とも違う
真っ直ぐで揺るがない感情
これをなんと呼べばいいんだろう?
"私が求めるものはただ一つだけだ
これでもうワガママは終わり"
「君のソウルは、まるで___」
! 考えるのはあとだ
まだ黒い欠片は何の反応も示さない
彼女を助けるためにはまだ欠片が必要なんだ
先にあるといいんだけど
*
真っ暗な空間、誰もいないはずなのに
不気味な雰囲気だけが、この部屋を包み込む
データにこの記録はなかったけど
おそらくバグだらけだからかな
「ーーーー」
「いきなりご挨拶だね。もしかしてもう一人の
私にでも会った?そもそも君がここに
引きずり込んだのに、消えろだなんて酷いね」
彼はじっとこちらを見る
酷く憎らしげなのは私のLOVEのせいだろうか?
「言っておくけど、これはデータに過ぎない
私が集めたものじゃない」
「ーーーー」
「あいつに返せって?冗談でしょ?」
そんなことしたらあいつはまた同じこと繰り返す
せっかく奪ってやったのにこの体も、データも
「私が本物の人間になる。あいつはこの世界の生贄
6つの魂は揃ってる。あとはあいつだけ
そうすればーーー」
ガスターブラスターが私の頬を掠った
……理解できない
貴方が誰よりもあいつが危険だってわかってるのに
なぜ、私を攻撃するの?
まるであいつを庇っているよう
「まさか、あいつを救ったのは貴方?
ソウルは砕け散ったはずなのに、塵にならず
何故か黒い欠片として残っていた」
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あゆさ(プロフ) - アルドールさん» わあ!とても嬉しいです!結構な量があるので一気読みしてくださって本当に嬉しいです!よかったら完結まで見届けてください!! (2021年4月5日 21時) (レス) id: 0c9cd9af7d (このIDを非表示/違反報告)
アルドール(プロフ) - 初めまして!Undertale経由でこの作品を見ました!とても凝っていて、一気に読んでしまうぐらい凄く楽しく読ませてもらいました!!これからも更新頑張ってください!!(*´ `*) (2021年4月5日 20時) (レス) id: f19fae88e7 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます!毎回楽しみにして頂いてるようで嬉しいです! (2020年10月19日 23時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 今日も面白かったです!(^_^)/フリキャが一緒にいるのがめっちゃ好き…キャラはちょっと違うけど、この設定もほんとに好きです!(*^^) (2020年10月19日 22時) (レス) id: 74d9f2f81e (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆうさん» マイブームになってしまいまして(´>∀<`)ゝ))エヘヘ他の作品がかけてない状態ですね()書き溜めてるので毎日更新出来てます (2020年10月13日 22時) (レス) id: 7dea6cedb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆさ | 作成日時:2020年9月18日 21時