【UNDERTALE】決意と意志と奇跡

第20話 ページ20

「何かあったのか？」


オイラの質問にキャラは目を見開く


思わずオイラから距離をとってしまうのは


何か隠しているからなのか


「……記憶が、少しずつ戻ってるんだよ」


同じニンゲンと行動したからか？


それにしてはキャラのソウルには


なんの変化も見られない、ひび割れたままだ


「heh……オイラが怖くなったか？」


「そんなわけない！」


大声を出すキャラ


オイラは思わぬ反応に戸惑う


「ごめん。なんでもないんだ
サンズ、黒い欠片には気をつけて」


黒い欠片？


その欠片はソウルの破片だと説明した


ソウルが？まさかニンゲンが？


いや、6つめのソウル以来


落ちてきていないはずだが


オイラたちが知らないわけが無い


モンスターの方が数が多いんだ


今まで誰にも見つからなかった？


そもそも、なんで欠片になんてなってるんだ？


「違う。あれはニンゲンの……
いや化け物のソウルだ」


キャラから明らかな殺意が見える


オイラは思わず、戦闘態勢をとる


怪しまれないよういつも通りを装う


「ハハッ、ニンゲンのソウル？
だったら、あのニンゲンのソウルは
取らなくていいってことになるな」


＊撮影現場裏より


パピルスとベリーが会話をしていた


あまりの尊さに耐えきれなかったのか


兄弟ガチ勢である、サンズ、ハニー


そしてオタク気質のAは


バレないよう遠くから写真を撮っていた


「あー……可愛い……」


「さすが、兄弟だ」


あまりの異様な光景に他のキャスト陣は


どうしたものかと困っていた


「それでな！パップがな！」


「なに！」


兄の話をしている彼らを見て


Aは少し複雑そうに笑う


「いいな、兄弟って」


その発言を偶然聞いていた


キャラとフリスクは顔を見合せたあと


頷きあって彼女に抱きつく


「僕らが兄弟ってことで、ダメかな？」


「そもそもA姉さんは私のだし」


キョトンとした表情を見せるAだったが


思わず吹き出して笑った


そして二人を抱きしめ返した


「ありがとう、二人とも」


「「(は？可愛いかよ)」」


弟たちから切り替えて


三人の微笑ましい写真を撮るサンズたち


今日も撮影現場は平和です


＊パピルスさんにインタビュー


＊いま一番会いたい人は？


「うーん……オレ様はみんなに会いたいぞ！
サンズのそっくりさんも！オレ様のそっくりさんも！
とにかくみんなだ！みんなと友達になるのだ！！」


「「(兄弟/パピルスが眩しい)」」

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