ファイアーエムブレムif〜罪をおかした軍師〜【透魔編】

ー…凍てつく海2…ー ページ13

彼らの襲撃を抑え


私達は勝利を収めた


カミラ王女はカムイ様に


自分を殺すように言う


ガロン王の命令を遂行できなかった


それはつまり死を表すのだと


処刑されるよりも愛される人に殺されたい


カミラ王女はそういった


ああ、それはーーーーー


【わかるかもしれない】


いや、そんなこと考えたくない


そんなの私も、彼もきっと望まない


片方に後悔はなくとも


もう片方には後悔だけが残る、罪だけが……残る


カムイ「カミラ姉さん、その言葉は本当かい？
その命、僕が頂いてもいいんだね？」


カミラ「そうね、今更、命乞いはしないわ」


すると、カムイ様は優しく微笑んで


一緒に来て欲しいと頼む


すると、タクミ様が反発した


彼女はカムイ様を殺そうとしたんだ、と


カムイ様はそんなタクミ様にこういった


私達の敵は暗夜でも、白夜でもないと


そう、私達の敵は"彼"だ


カミラ王女は納得したように


それを快く受け入れてくれた


セレナたちも来るようで


……よかった……この調子なら


アズール達とも上手くいくかも


と、気を抜いちゃいけないよね……


全てが上手くいくとは限らないんだし


フローラは部族の元へ戻っていった


＊


カムイ様はカミラ王女と話している


久しぶりの再会なのだ、無理もない


タクミ様たちは心配で様子を


見に行ったみたいだけど


ルーナ「Aさん！！」


ちょっと離れたところから


走ってくるセレナがいた


勢いよく私に抱きついて再会を喜ぶ


ルーナ「よかった！また一緒に戦えるのね！」


また、一緒に……


そうか、あまり実感がなかったけど


彼女は私と同じ軍にいるのか


……ああ、よかった……本当に


ルーナ「もう、なんて顔してるのよ！
ラズワルドに会う時そんな顔したら
心配されちゃうでしょ！？」


私が涙を堪えている姿を見て


ルーナは心配してくれたようだ


そっと涙を拭ってくれる


「ごめん……ありがとう」


ルーナ「大丈夫よ。きっと
私達はいつだって運命を変えてきたんだから！」


「ええ、そうよね。これから一緒に頑張りましょ」


ルーナは返事を返して


私達は手をギュッと握った


カムイ「…………」


カミラ「？ カムイ？」


カムイ「え？あ、なに？姉さん」


カミラ「あ、ううん。なんでもないの
(いま、あの子を見てた？)」

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