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第百四十五話 ページ45

ジキルside


縁側で星を見上げながら


Aのことを思い浮かべる


僕は彼女のこと一番知ってると思ってた


隠し事があってもそれはそれで構わない


彼女だって言い難いこともあるだろう


僕だって全てを話せるわけじゃない


しかしだ、彼女は色々と抱え込み過ぎている


あれではいつか


倒れてしまうのではないかと心配になる


頼って欲しい、率直な願いだ


言葉で伝えても彼女は遠慮するだろう


ーーー聖杯、か


《私は本当に何も無いからな
アサシン、この戦いが終わって
何かしたいことを見つけたのなら
貴方が願った方がいいんじゃない?》


《私は今の願いを叶えるだけで充分なの
気にしないで》


Aの願いは大切な人と


家族同然の人と再会すること


それが誰なのかは教えてくれない


なぜ、聖杯に願ったのか


なぜ、体の中に聖杯が存在するのか


彼女は口を割らない


彼女は解かり合おうと真正面から向き合ってくれた


僕だってそうだ


沢山迷惑をかけたけど僕なりに彼女と向き合った


けど……まるで雲に隠れてしまった太陽のように


【彼女の心が見えない】


彼女の願いを聞いた時


やっと見えたと思ったその糸すらも


手繰り寄せる前に簡単に切れてしまう


見えない、見えなくて


不安が一気に押し寄せる


「おい、そんなところで何をしてる」


声をかけられ、振り返る


そこにいたのはAの剣の指導者


じっちゃんと呼ばれる人物だ


「すいません……考え事をしてました」


彼はため息をつくとその場に座った


お前も座れと言われ彼の隣に遠慮がちに座る


「お前さん……Aに近づき過ぎたな」


「近づき過ぎた?」


彼は語る、橘Aの素性を


彼女はこの地域で産まれた


彼は赤ん坊の時から


Aのことを知っていたという


彼の知り合いでAの祖父がいた


彼女の両親とも顔見知りだったらしい


特に何もなく平凡な日々を送っていた


しかし、Aたち家族は交通事故に遭う


父親は運転席にて死亡


母親はAを庇って死亡


幼い彼女は母親が身を呈したおかげで


無傷だったが、心に深く傷を負った


両親の葬式に顔を出した彼は


Aの表情を見て酷く驚いたそうだ


ハイライトのない瞳


幼子とは思えぬほど大人びていた


小学生に上がった頃


Aは彼が経営してる


道場をじっと見ていた


曇っていた瞳が青くなったようなそんな気がした

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ゆき - いや当然ですよ!…スィ−ン一! (5月10日 19時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です! (5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ! (5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まな★★ | 作成日時:2019年4月8日 12時

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