第百三十一話 ページ31
敵とはいえ
彼らは私の友達でもあるのだ
セイバーとアーチャー……
私にとってはどちらも大切な友達で…………
拳を握り、我慢をする
感情移入してはいけない
「……別の来客がいるみたいだが
アーチャー、お前の刺客か？」
「残念だけど……ランサーならいないよ」
ーーー気付かれてる！？
隣にいるナギくんは"さすが兄さん"と
悔しい顔をしながらもその顔は誇らしげだった
「まあ、いいか……お前を殺せば
大体のことは片付いたも同然だし」
明くんがアーチャーに仕掛けようとした瞬間
その動きは止まる
視線をずらして教会の庭に目を向ける
「出てこいよ
不意打ち狙おうたってそうはいかない」
どうやらそこには誰かがいたみたい
出てきたのはスーツを着た男性
もしかしてアーチャーのマスター？
「間桐和也か……名門の魔術師がご苦労なことで」
「黙れガキ……お前がこの地の管理者だと？
認めてたまるものか」
お互い無言で睨み合う
セイバーたちも同様だった
それは唐突に始まった
明くんと間桐和也でぶつかり合い
セイバーとアーチャーがぶつかる
きっとこれが本来の戦いの姿なのだろう
私には到底真似できるものでは無い
圧倒的だと思われていたセイバーに
アーチャーは長距離で攻撃を仕掛ける
キャスターとの戦いの際
彼には傷一つなかった
そんな中、アーチャーは彼を傷付けたのだ
さすがここまで残っていただけある
戦いに魅入っていると
ナギくんに服の裾を引っ張られる
彼の方を向くと教会の方を指さしていた
ーーーなるほど、シンと対面するわけか
いるかどうかはわからないが
この聖杯戦争を始めようとした
きっかけがわかるかもしれない
私はナギくんに向かって頷き
彼の後に続いて裏手に回った
戦いの音に紛れて窓ガラスを割る
そこから私達は忍び込んだ
「さてと……ここは……ん？丁度
書斎みたいだな。何かあるかもしれない」
『じゃあ、私はこっち探ってみる』
皆でそれぞれの場所を探る
本やら手紙やら、沢山あるな
しかも外国の方からもあるのか
なんて書いてあるんだ？
彼女たちは様々な時代を、国を生きてきた
だから大体の言葉はわかる
今それが役立つなんて……皮肉なものだ
ーーーー時計塔？
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
