第百十六話 ページ16
「ーーーんなことわかってる」
ーーー不安だ！
『手を出したら「交代制度が終わりだろ」
……わかってるならいいけど』
最後に彼らを一瞥したあと
私は学校へと向かった
＊
授業が終わり、帰りの身支度を済ませる
隣にいる柴崎くんをチラ見する
ーーーなんか今更、気恥ずかしいな
「A、一緒に帰らないか？」
『あ、うん』
柴崎くんと一緒に帰り道を歩く
なんだか久しぶりな気がする
それがちょっと嬉しい
友達と帰るってこんな感じだったのか
前は面倒臭いとか、辛くなるからとか
そんなこと思ってたけど
ーーーうん、いいな
「……A。私は貴方に
伝えなくてはならないことがある」
急に固くなる柴崎くん
一体どうしたというのか？
らしくない柴崎くんを見つめる
「私は……貴方のことをずっと監視していた」
ーーーーえ？
監視？何を言ってーーー……
「私は……っ！ 危ない！！」
そういって彼は私を引き寄せる
後ろで大きなもの音が聞こえ、振り向くと
そこには槍を突き刺そうとしたランサーがいた
状況からして私を狙ったのだろう
「……貴方イラつくわ。私と同じな癖に
平然とした顔で隣に居るんだもの」
え？どういうこと？
私は柴崎くんの顔を見る
表情を歪ませながら彼女を睨んでいた
「私を貴様と一緒にするな……反英雄！」
ーーーーもしかして
柴崎くん、貴方は……
紫色の髪……そうどこか面影がある
『貴方は……セイバー？』
柴崎くんは私を離したあと
紫色の鎧を纏う
ーーー本当に、セイバーだった
何度も私を助けてくれたセイバー
彼の正体が柴崎くんだったなんて
ーーー違う、柴崎くんは本当の姿じゃない
「去れ、ここで死にたいか？」
「……気に食わない、気に食わない！
気に食わない！なんで貴方だけが彼女
と一緒にいるのよ！！私だって！私だって！！！」
泣きだしそうで、切実な声だった
遠い星の瞬きのような寂しげに震えている声
一歩前に出ようとしたところを
アーチャーが肩を掴んで止める
「……ごめんね、A。僕の監督不行届だ」
そういって好青年のように、爽やかに笑う
私は今、サーヴァントたちに囲まれている
しかも殆どが敵対している人達
でも……私にとっては友達でもある
『ーーアーチャー、ランサー、戦う他ないの？』
「あはは……そう言われると揺らいじゃうな
でも、仕方ないんだ。それが聖杯戦争だから」
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ゆき - いや当然ですよ！…スィ−ン一！ (2019年5月10日 19時) (
レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» そういって頂き、感激です！ (2019年5月8日 6時) (レス) id: 7988c73045 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - スマナイ、カミサクヒンダ、スマナイ！ (2019年5月7日 17時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» うーなんとも言えないです……ネタバレになっちゃうので、すまないw (2019年5月4日 18時) (レス) id: f47f4a70d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - エ、エリちゃんが… (2019年5月4日 8時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年4月8日 12時
