第五十五話 ページ5
でもこんなこと言えない
だってそれを決めるのは自分だと思うから
正しい 間違い だなんて
そんなの誰にもわからない
正しいだろうと、間違いだろうと
責任に負うのは彼ら自身だ
そう、例え誰かにそうなるように
仕組まれたとしても
そんなことを考えていたら
ジキルは今作っているのが
何なのか教えてくれた
ジキルとハイドが入れ替わる時に必要らしい
そんなもの作ってしまうなんて
やっぱり偉人と言われるだけある
思わず隣で感心してしまった
『すごいね、アサシン！』
なんて頭の悪い感想を言った
我ながらどうかと思う
それでもジキルは笑ってくれた
＊
部屋を移動し、ソファに座る
ジキルが今、飲み物を入れてくれている
机に置くと、どちらのカップの中身も
同じ色をしていた
今回は二つとも珈琲なのか
不思議そうに見る私に
「いつも飲んでて、美味しそうだなって」
照れくさそうに笑った
ーーーそうなのか……
なら私も少しは紅茶を
飲めるように頑張ろうかな……
ジキルと飲めたら、少し嬉しい、気がする
早速というように本題に入る
あの時の状況を思い出しながら
『アーチャーとランサーと
言っていたけど理由は？』
私は遠くから見ていたし
速すぎて姿を捕らえることすら叶わなかった
ジキルはその理由を簡単に話してくれた
アーチャーは銃を使っていたことから
ランサーは槍のような物を使っていたから
今まで私たちが会ったサーヴァントは
ライダーとバーサーカーだろうか
残りはセイバー、アーチャー
ランサー、キャスター
この四択となる訳だが
「セイバーなら僕はもう会ったよ
戦闘にはならなかったけど」
ーーーえ？いつの間に！？
そうか、なら三択になる
……そうなるとやっぱり彼の言った通り
アーチャーとランサーしか
当てはまらないのか
キャスターが銃を使うとは考えにくいし
槍のような剣なんてないだろうし
『……そういえばライダーたちと会った後
すぐに撤退した理由は？』
「視線だよ」
アーチャーとランサーは争いながらも
こちらに視線を向けていたという
バレないようにしていたらしいが
ランサーの動きでわかったという
「僕らやライダーたちの特徴を
探っていたのさ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まな★★(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！そのように思って頂けて嬉しいです！ (2019年4月4日 12時) (
レス) id: 5821fa07da (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 橋さんの心の在り方に感動しました。私もこのように在りたいです。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まな★★ | 作成日時：2019年2月21日 10時
