第七十八話 ページ28
む、そこで切られると
すごく気になる
だが言いたいことはわかったことは
「『こいつは敵だ/ってことだよね』」
発言が被りお互いを見やる
いくら聖杯戦争の管理者だからといって
私は彼が無理矢理この戦争を
行わせているようにしか思えない
聖杯に選ばれたのは仕方なくても
納得出来ないことがある
「僕の考えは、こいつが聖杯を手にして
何か悪巧みをしてるんじゃないかってこと」
『つまり、彼が前回の聖杯戦争で勝ち残った人？』
"さあな"と肩をすくめる
実際のところ誰が参加していたかなんて
彼は把握してない
ただ父親が亡くなり
聖杯戦争が終わると同時にシンは姿を消した
今までお世話になってきた
恩師の家族に挨拶もせずに
「何かあったとしか思えない
後ろめたいことでもあったんだろ？」
彼の考えには同感だ
まあ、どちらにしろ私達はマスターと戦い
生き残らなければならない
『ありがとう。やっと頭の中を
整理出来た気がする』
"礼には及ばない"と
彼は当たり前のように返事をする
敵にここまでする人なんていないよ
『……それと、この写真に
写ってるもう一人の子は？』
どこかで見たことがあるような？
「あー兄さんのこと？」
どこか話しずらそう？
ちょっと悪いこと聞いたかな
「君も会ってると思うけど
セイバーのマスターだよ」
ーーーーーえ！？
明くんと兄弟だったのか……
あんまり似てないというか
いやこんなこと言ったら失礼かな？
「似てないだろ？」
まさかの本人から自白がきた
「僕は母親似で、兄さんは父親似なんだよ」
そうなんだーーーーあれ？ということは
じっと彼を見つめる
"気付いたかと"言わんばかりに彼は結論を言った
「僕と兄さんは協力してる」
やっぱりか……
いや確証なんてなかったけれど
「それで提案だ。君も僕らと協力しないか？」
内容はこうだ
関係を結んだ者はなるべく協力すること
他のサーヴァントを倒すまで手を出さない
作戦が嫌な場合は協力しなくていい
ただし、邪魔をしたら裏切り者と判断する
『……ナギくんはもし、他のサーヴァントたちを
倒したら、明くんと戦うの？』
彼は表情を変えずに黙ったまま
しばらくしてもなかなか返事が返ってこない
すると、ライダーが発言する
「拙者が自害するか
セイバーと戦うかの二択ですぞ」
ーーーーー自害？
つまり、それは……
「自分自身を殺すことだな」
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まな★★(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！そのように思って頂けて嬉しいです！ (2019年4月4日 12時) (
レス) id: 5821fa07da (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 橋さんの心の在り方に感動しました。私もこのように在りたいです。 (2019年4月4日 10時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まな★★ | 作成日時：2019年2月21日 10時
