怪盗は宝を盗み探偵は謎を解く (ページ24)

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夏木　天音　【探偵学園/梅の中の兎】ページ24

父「おーーい！！！ガンガンガンガン起きろーッガンガンガンガン入学式なんだろーーー！」

ムニャムニャ・・・にゅーがくしき？・・・ﾊｯ！！！入学式！？今日じゃん！！

父「早くしろ。朝ごはんは抜きな。」

「えーーーっ！！嘘でしょ！？退屈な入学式ずーーーーっとお腹すいたままなんて耐えられないよぉ。」

父「ほら、学園前まで送るから車、乗れ。」

こんなに父親感のある人だけど実はあの有名探偵、夏木五郎なんだよねぇ～。。

あぁ眠い眠い。早く着替えなきゃ。

私は真新しい制服に腕を通す。

せっかく制服買ったけどもう着ないもんねっ！
学園では自分の好きなカッコでいたいし。

　ルールになんてとらわれない。

それが私のやり方だ。

父「もう置いてくぞ？俺だって仕事あるし。」

んもう！しつこいなぁ。

髪を少し整えて車に乗る。

「どんなところかなぁ。えっと、なんだっけ？どしゃぶり学園？」

父「霧雨学園だ。まぁ俺がいた頃はめっちゃ厳しかったけど。。規則がたくさんあるから天音には合わないかもな(笑)」

「大丈夫！！規則・ルールになんて負けないもん！！必ずしも正義ってわけじゃないし！」

父「フフッ。そうだな。」

父「着いたぞ。ここが霧雨学園だ。寮生活頑張れよ。じゃあな。」

　
軽い音を立てて車が去っていく。
　・・
あれ？そういえば寮生活だからまた会えなくなるのか！！

いままでだってほとんどお父さん家にいなくて一人暮らし状態だったけど。

へぇ～楽しそう！綺麗だし。

ピーンポーンパーンポーン
「これより、新入生入学式を始めます。」

げ！？ヤバい！いかなきゃ！！

夏木天音、１５歳の少女は学園の中へ消えていった。