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「で、俺の烏は大丈夫そうかァ？」
「はい、私は医者ではありませんから、はっきりと申し上げる事は出来ませんが…、病気や大怪我をした烏とは様子が違うようでした。」
風柱様は、まだ表情の晴れきってはおられないものの、そうかと頷かれた。というか、本当に少しだけ、感じたのだけれど、あの烏は少々体温が高かったように思う。只の風邪のようなものか、或いは…。
「ともあれ、もう暫くで医者も報告をくれるでしょうから、申し訳ありません、少々お待ちくださいませ。」
「あァ。」
風柱様にお出しした湯呑みはもう空になっていたので、おかわりをお持ちする事にした。新しいのを持ってくると、風柱様は興味深そうに部屋を見回していた。家の造りが一昔前の感じなので物珍しいのかも知れない。
「…烏丸殿、と言ったなァ？」
「ええ、はい。烏丸です。烏丸Aと申します。」
新しい茶をお出しすると、風柱様は少し考える素振りをなさった後口を開かれた。私如き、まだひよっこのたまごみたいな烏匠に、柱様が敬称を付けなさるのだから驚いてしまう。殿とは。隊士様方からも、烏丸さん、とかは言われるけれど。
「兄貴か弟がいるか、隊士に。」
「はい、兄がおります、烏丸臨と申します鬼殺隊士です。階級は先日戊になったと報告して参りました。」
「風の呼吸を使うだろう。」
「はい、確かそうでした。」
「お前さんの兄とは話した事があった。任務の後で酒に誘われてなァ、そんな事は稀だから憶えている。寡黙な風な割に人懐こくよく喋る奴だったなァ。」
「まあ…失礼を致しませんでしたか？」
「いや、愉しく呑んださ。
確かお前さんの話をしていたぞォ。強かに酔ってな。」
「はあ…それはなんとまあ…。」
やはり失礼をしたのではと思ったが、風柱様は緩やかに笑んでお話しなさっていた。私の兄は長男で、それに一番上の子だというのに、何処か弟臭いところがある。甘え上手というか、放っておけないというか、抜群に愛嬌があるのだ。しかしまさか風柱様にすら通用する愛嬌だとは。兄が風柱様の好物を知っていたのはそういうわけだったのか。合点がいった。
「しかし面立ちが似ているな。双子みてェだ。」
「ええ。今は兄が大分体格の良くなっていますけれど、小さい頃はよく間違えられていました。まさかこの年になってまでこうも似ているとは思いませんでしたけれど。」
共通の話題という事で、兄の話に花を咲かせた。今頃くしゃみでもしているだろうか。
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あさ(プロフ) - 光華さん» コメント自体は本当に有り難く嬉しいので、どうかお気を悪くされない事を祈ります。再度、コメントありがとうございます (2020年8月7日 7時) (
レス) id: 280f636c3f (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 光華さん» 頻繁に改行をするものではなく、この書き方は私のポリシーとして出戻る前から確立されています。幼い頃から沢山の本を読み漁って確立された価値観ですので、申し訳ありませんが変える事は出来ません。占ツクでは万人受けしない事は承知の上ですが、ご理解お願いします。 (2020年8月7日 7時) (レス) id: 280f636c3f (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 光華さん» コメントありがとうございます。有り難い御意見ではあるのですが、途中で書きました通り指数が毎話ギリギリになってしまっていて、改行分の字数すら惜しいくらいになっています。それから、私の中での文章や小説というものは、(例によって字数が足りませんので続きます) (2020年8月7日 7時) (レス) id: 280f636c3f (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 行間をもう少し空けたらどうでしょうか (2020年8月7日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます！とても励みになります。割とこだわっている部分なので、そう言っていただけて嬉しいです。これからも頑張りますのでお付き合いお願いします。 (2020年7月15日 0時) (レス) id: 280f636c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさ x他1人 | 作成日時：2020年5月28日 1時
