最期の夜 ページ15
『お花が見つかって良かったです』
女の子「うん!これはね、おじいちゃんが育ててたお花でね、いっつもこのくらいの大きさにして持ってくるんだよ!」
『おじいさんが、ですか?』
女の子「うん、おじいちゃんはイギリスの人なんだよ〜!すごいでしょ?」
『イギリス………………あ、凄いですね…………』
女の子「あは、ありがとう!」
イギリスか………なんて考え事をしながら、私はハッとあることを思い出した。
『理解してはならない』
そうやって自分の本能が訴えてくるので、これ以上おじいさんについては言及しないことにした。
『では、教えてくれますか?』
女の子「……………何を?」
『生きていた時のことを』
女の子「____いいよ、教えるね!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
女の子side
_____コンコンコン
『あぁ!おじいちゃんとお母さん!』
おじいちゃん「あはは、もうバレたか」
お母さん「よく分かったねぇ〜!」
『ぇへへっ、みんなわかるもーん!……………あ!またお花だぁ!』
おじいちゃん「あぁ、庭にあるハナズオウだよ。綺麗だろう?」
お母さん「あなたのために切ってくれたのよ」
『すごくきれい!ありがとう!』
おじいちゃん「ははは、どういたしまして…………………」
私はずっと病気だった。生まれつき体の左側だけ動かないんだ。だから、いつもいつも看護師さんに手伝ってもらったり、『へるぱーさん』が来たりする。
お家はお金持ちじゃないから、お母さんが家に居ないことが多くて、お父さんはお仕事をしてるところを見たことない。いつもお酒しか飲まないんじゃないかな?
でも、おじいちゃんはいつもお花を持ってきてくれて、すごく大好きなんだ!
お花を持ってくるたびに、『お前のために__』って言ってくれるからね!
ある日、おじいちゃんの声が隣の部屋から聞こえてきた。
話をしに行こうとして頑張ってベッドから降りて、右足でけんけんして行ったんだ。
でも、時間がかかりすぎたのかな?おじいちゃんはいなくなっていた。でも代わりにパソコンがあったから、何を見ているのか知りたくて画面の目の前まで行ってみた。
______そこには『花言葉』って入ってた
でも、文章ばかりで読めなかったから、もう部屋に戻った。
その後は、ベッドの上ですぐに眠っちゃった。
______その夜が、私にとっての最期の時だった。
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クルイ - リクエスト、ありがとうございます! (2021年12月2日 18時) (レス) id: 6c77753d41 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - パトさん» パトさんありがとうございます!なるほどNGワードですか…確認します。期待に応えられるように頑張ります! (2021年5月15日 12時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
パト(プロフ) - NGワードとかが入っちゃってる感じですかね……? ごめんなさい、コメントしておいて何ですがよく分かりません。この作品、とても好きなので一刻も早く更新が再開できるようになることを願っております! 体調に気を付けて頑張ってください! 応援してます! (2021年5月14日 21時) (レス) id: 8ed95612e3 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜(プロフ) - ありがとうございます! (2021年5月14日 18時) (レス) id: 08c098a676 (このIDを非表示/違反報告)
からちゃ(プロフ) - 莉亜さん» 遅くなってすみません!今さらですが、この作品は完全オリジナルなので煮るなり焼くなり好きにしていただいて結構です!早くに返信できなくて本当にすみません、、、 (2021年5月14日 18時) (レス) id: 1908544fd9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:からちゃ x他1人 | 作成日時:2020年9月24日 21時