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iw「いや、最近ではないか。みんながここに来てから徐々に。俺と会って最初の頃、ふっか全然笑わなかったじゃん。」
fk「そうか……？」
えぇ、そうだったかな……？と小声で独り言を漏らす深澤。
そんな彼を見て、岩本は言葉を付け足そうとする。
iw「だってふっか、笑わないどころか………いや、いいや、この話は。」
が、途中で考えが変わり、口を噤んだ。
どうせ明るく無い話だ。
気づいていないなら気づかないまま、覚えていないなら忘れたままで良い。
たとえ、忘れたフリをしているだけだとしても。
あの恐ろしく冷たい、凍りつく様な
fk「あーそう…？いいんなら別にいいけど…」
iw「うん、いい。」
fk「ふーん…あ、ねぇ。」
iw「なに？」
何かを思い出すような声をあげた深澤は、先程までのことは忘れてくるりと身体を回転させ再び岩本の方を向いた。
fk「俺たち、9人揃っちゃったじゃん？どうなんだろーね。」
iw「あぁ……確かにな。」
fk「永遠の平和なんてくんのかな。」
iw「……さぁ、どうかね。」
fk「………だよなぁ。」
岩本の暗い声に、深澤もため息混じりに相槌を打つ。
予言通りだと、九人が揃い“祝福”を受ければ、永遠の平和が訪れる。
だが、深澤たちにそんな予感はしなかった。
fk「……またアイツが暴走しないといいけど。」
iw「………。」
アイツ、とは大司教のことである。
過去の大司教を含む司教等の“暴走”を目の当たりにしてきた二人には、確かに危機感があった。
だが、最近は彼ら以外にも怪しむべき対象が生まれていた。
嵐の前の静けさ。
一見幸福な九人での生活はまるでその様だと深澤は感じていた。
fk「……最近、何か動き出してる。」
iw「アイツが？」
fk「アイツだけじゃ無い。軍あたりも。」
iw「……まさか。」
fk「……まだ確かじゃ無いけどな。ま、いつそうなってもいいように覚悟しといて損は無いよ。」
iw「俺たちはどうなる？」
fk「…さぁ。全員、守らないとな、どちらにせよ。」
iw「……そうだな。」
fk「お前も守られる中に入ってんだかんなー！」
iw「ふは、なんだよ。」
真剣なトーンから、急に巫山戯る様な軽いトーンに変わる深澤。
ふふん、と得意げに鼻を鳴らして彼は布団に潜り込んだ。
それを見た岩本も、心にざわめきが残りながらも夢の中へと目を閉じた。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
