＊ ページ26
ru「す、すごい……！」
王宮を抜け、その周りの街へと足を運んだラウール達。
王宮に連れてこられた日にラウールは馬車から眺めはしたものの、実際に足を踏み入れる感覚は別格であった。
あまりの凄さに思わずラウールの口は勝手に開いてしまう。
ゴミ一つ落ちていない、白系の色で全てが統一された綺麗な街並み。
店の看板や屋根などのカラフルな色が、それにより一層映えている。
大通りに沿って並ぶ沢山の出店。
酔ってしまいそうな程の数の人が、賑やかに買い物を楽しんでいる。
そのほかにも、散歩をしれいる家族連れや、デート中の恋人達。
そんな煌びやかな景色を反射して、ラウールのダイヤモンドの眼は更に輝いた。
iw「ラウール、街の中とか歩いた経験あんま無いでしょ？折角だから馬車は辞めて歩こうってみんなで決めたの。」
ru「あんま無いどころか、一回も無い…」
sk「えぇっ、一回も！？」
ab「まぁ、原則門の外の人間は理由無しに入れないからね…」
nb「えっ、俺それ知らなかった」
mm「随分と酷い国っすよねー、ここ」
fk「ちょっと、そういう話は今良いから。ラウール、どっか見たいお店ある？」
ru「うーんと…」
kj「じゃあさ、適当に見ながら決めよ！」
ru「うん、そうする！」
深澤に言われ、ラウールはキョロキョロ見回してみた。
でも、あまりに店が多すぎて中々決められなかった。
悩みすぎてどうもできないラウールに気づいた向井の提案を飲み、一行はとりあえず一番近くの店に立ち寄った。
ab「あっそうだ、みんなコンタクトつけて！」
阿部が皆に渡したのは、焦げ茶色が付いているお椀の様に反っている小さな物。
八人は慣れた手つきでそれを目に付ける。
どうやら、眼の色を隠す為の物らしい。
少し恐怖心はあったが、ラウールも見様見真似で両目につけた。
iw「遠慮しないで何でも気になる物あったら言えよー」
ru「うんっ！」
次々と色んな店を周っていく。
バッグに服、帽子、おもちゃ、文具。
これはどう？あの商品は？と、ラウールの周りの兄達がサポートするものの、どれもラウールにはピンとこなかった。
欲しくない、というわけでは無いが、その気持ちよりも、その商品の豪華さや便利さ等にラウールは圧倒されてしまうのだ。
そして、やはり“高価な物である”という考えが、ラウールの欲しがる気持ちを抑制していた。
いくら遠慮するなと言われても、してしまうものはしてしまうのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1332人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
