紅玉髄は寂しがり ページ22
ru「ん………？」
ラウールが目を覚ませば、自室のベッドの上だった。
あれ、おかしいな。
確か佐久間くんにあともうちょっとのとこで負けちゃって、そのあと……
あぁ、眠ってしまっていたのか。
佐久間くんがここまで連れて来てくれたのか？
いやでも流石に俺を運ぶのは佐久間くんには無理じゃ…
そう言えば、今何時？
そう思ってラウールが時計を見れば、丁度午後8時を指していた。
ru「やばっ、夜ご飯…！」
ラウールの記憶が正しければ、夕食の時間は7時。
ベッドから飛び起き、食堂に向かおうとドアを開ける。
「うわぁっ！？」
ru「えっ！？」
ラウールが戸を引くと、目の前に人が。
ぶつかるギリギリで、ラウールはどうにかブレーキをかけた。
kj「びっくりしたぁ…！」
ru「こ、康二くん…？」
目の前に立っていたのは向井だった。
まさか彼が立っているなんて思っていなかったラウールは、驚きで心臓がバクバクする。
思わず右手を自らの胸へと持っていった。
ru「何でここに……あ、それ…」
何故向井がラウールの部屋の前にいたのか尋ねようとした時、向井がトレーを持っていることに気づいた。
そのトレーの上には、綺麗に盛り付けられている食事。
kj「ラウール寝ちゃったって聞いたから、夕食持ってきたんよ！
外に置いておこうと思ったら、丁度ドアが開いて…」
ru「あっ、そうなんだ、ありがとう！」
kj「ゆっくり食べてな！じゃあ…」
ru「ちょっ、ちょっと待って！」
向井から片手でトレーを受け取ったあと、空いている方の手でラウールは向井の腕を掴んだ。
kj「どないしたん？」
想定外のラウールの行動に、向井はキョトンとして首を傾げる。
だが、ラウールも自分の行動の意味がわかっていなかった。
わからぬはずなのに、ラウールの口からは言葉が溢れる。
ru「あの…もし良ければ少しだけここに居てくれない…？」
kj「え」
ru「ごめん！なんか俺変なこと言ったね！気にしないで！！！」
自分が何を言ったかに気づきテンパりだすラウール。
向井も最初はぽかんとしていたものの、にっこりと笑ってラウールの手を両手で包んだ。
kj「勿論ええで！僕もラウールと色々喋ってみたかってん！」
ru「ほ、ほんと…？」
kj「もっちろん！」
ru「あっ…ごめんずっと立たせちゃって…中入って！」
トレーを急いで部屋のテーブルに置き、ラウールは向井を部屋に入れた。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
