＊ ページ12
ru「まぁ、便利では無いけど……そういうもんだって思ってたから、問題なかったよ」
sk「そっかぁ〜」
自分を呼びに来た、と言っていたはずなのに、佐久間もラウールの横で柵に寄っかかる。
ぴゅー、と強めの風が吹いてきて、それに佐久間は気持ち良さそうに目を細める。
フレンドリーさは犬の様なのに、行動は少し猫みたいな所もあるなぁ…なんて思ったりもして。
…どっちみち小動物っぽいという点には変わりないが。
ru「…みんな、良いところの息子なんだね」
sk「あぁーまあね。康二のめめの家は商人で…舘様と翔太の家は貴族。
阿部ちゃん家は代々学者で…うちと照ん家は騎士。
照のお父さんは騎士の中でもトップ。俺と照、ここ来る前はめっちゃ強かったんだよー？」
ru「へぇーそうなんだ…凄いなぁ。あとなんかみんなそれっぽい…笑」
sk「特に舘様一番それっぽくない？正に貴族って感じじゃーん？
あっでもふっかだけは違うな…」
ru「え、そうなの？」
sk「あいつ王族」
ru「おうぞ………えぇっ！？」
ラウールは耳を疑った。
まさか、あの深澤が王族とは。
言い方は悪いが、そんな雰囲気は一切感じられなかった。
だってあんなにヘラヘラ……いや、やめておこう。
相手は国のトップである王族。
恐ろしすぎる。
王族なんて目にしたことがなかったラウールに、本人もいないのに謎の緊張感が走った。
sk「見えないでしょーっ？」
ru「あ…あはは……」
sk「あっ、そろそろ行こっか、時間になっちゃうし」
佐久間の後をついて、食堂に向かう。
上機嫌な佐久間がラウールの方を振り返って、何か思い出した様に喋りかけた。
sk「ねぇっラウール！」
ru「なぁに？佐久間…くん」
sk「今日さ、大聖堂から帰ってきた後一緒に剣の練習しない？」
ru「……剣？」
剣の、練習…？
ラウールは農民のため、剣なんて持ったこともない。
それよりも、練習する必要なんてあるのだろうか？
戦に行かされるわけでも無いし。
ストレス発散的な何かなのだろうか。
sk「そう、剣っ！さっき言ったじゃん？俺騎士の息子だって！ちっちゃい頃からずっとやってるから、身体がウズウズしちゃうんだよね〜
……ホントは、剣の練習もダメなんだけどさ」
さっきまで満面の笑顔だった佐久間の顔が、ふっと暗くなる。
ru「なんでダメなの？」
sk「“きゅーせーしゅ”には似つかわしく無いからだってさ〜」
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
