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ru「何この眼……！？」
黒に近い色だったはずの角膜部分が、透明になっている。
透明と言っても、太陽光を反射しているせいか、キラキラと輝いている。
まるで、高貴な石のような…
ラウール自身はそれを実物を見たことはないが、数回か見た国王の写真を思い出し、そう思った。
それにしても、何なんだこの眼は。
昨日までは普通だったのに…
あの激痛が原因…？
あまりに非現実的な現象に言葉を失う。
いくら自分が貧しくあまり教育を受けていないといえど、これがおかしいのはわかる。
もしかして病気…？
ru「ねぇっ僕の眼なんかおかし……誰…？」
一刻も早くこのことを母に伝えようと居間に向かったラウールだったが、そこに母親の姿は無く、見知らぬ男達が何人もいた。
頑丈そうな鎧に、腰には剣。
もしかして、兵士……？
何でそんな人達がうちなんかに…
「おぉ…！」
「“救世主”様だ…！」
「間違いない、あの眼は“9人目”だ！」
「よし、連れて行け！」
ru「っは！？ちょっ、離してください！！！」
救世主？9人目？あの眼？
コイツらは何を言ってるんだ…！？
何が何だかわからないまま、両腕を2人の兵士に掴まれ、無理矢理歩かされる。
必死に抵抗しても、ビクともしない。
あっという間に家の外まで引き摺り出されてしまった。
「ラウール…ラウールっ…！！！」
聞き慣れた声にラウールが思わず顔を向けると、そこには兵士に取り押さえられている母親の姿が。
必死に我が子の名を泣き叫ぶ。
そんな母の元に駆け寄ろうと、ラウールはまた兵士に抵抗を試みるが、やはり動けずそのまま引き摺られる。
ru「母さっ……離せっつってんだろ！！！」
揉めに揉めていると、わらわらと人が集まってくる。
野次馬、というやつだろうか。
でも、彼らの様子が少しおかしいことにラウールは気づいた。
集まってくる者が皆、ラウールを拝みだすのである。
跪いて手を合わせるものもいれば、上機嫌で踊りだす者まで。
自らの母とあまりにも対照的なこの状況に眩暈がしそうになる。
混乱でラウールの動きが止まった隙を突いて、グイッと兵士に引っ張られていく。
「貴様の息子はこの国を…いやこの世界を救うのだ！何を泣くことがある！？」
母親の目の前を通る際に泣き崩れた母に向かって叫んだ兵士の声が、やけにラウールの耳に残った。
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ゆ(プロフ) - れいあさん» お話書いていただきありがとうございます！更新楽しみにしています！ (2020年12月19日 15時) (
レス) id: a7e52b77bc (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - ゆさん» 大変長らくお待たせしてしまい本当に申し訳ないです。めめラウのお話書かせていただきました…！全4話構成となります。ご期待に添えていれば幸いでございます。是非この作品をこれからもよろしくお願い致します……！ (2020年12月19日 13時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» いいえ！前からお話の構成は出来ていたのですが、お話の順番の関係で中々公開できず………。本当に申し訳ないです。更新頑張ります！リクエストありがとうございました！！！ (2020年12月18日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
晦由(プロフ) - れいあさん» ありがとうございます！正直、忘れられているかと思ってました(笑)2話読ませていただきましたが、続きが楽しみです^^更新頑張ってください！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
れいあ(プロフ) - 晦由さん» 大変お待たせ致しました、あべさくのお話続編の方で書かせていただきました！全3話構成の予定です。ご期待に添えていれば幸いです。是非この作品をこれからもよろしくお願いいたします…！ (2020年12月17日 23時) (レス) id: dccccf6903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいあ
| 作成日時：2020年11月21日 19時
