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【備考】
両親・祖父母は世間体を非常に気にしており、周りには「優しく子供思いで仲の良い家族」を完璧に演じていた。それは双子にも強要しており、双子は暴力を受けないために両親・祖父母を見習い「仲のいい双子、家族を大事にしている」これを演じていた。現在もそれは続いており、それはすでに「演技」というより「日常」「当たり前」「習慣」に変わっていた。この二面性はもうどうすることもないし、できないだろう。
この外面を良く見せる行為が双子に暴力を振るっていても、目に入る怪我を負っていても「双子の喧嘩」で済まされていた理由である。
(世間体をよく見せたいため目に見えないところに暴力を振るっていたし、双子が成長に必要な分の食事など与えていたが、それも必要最低限。愛情はなかったし、必要以上に関わる気もなかった)
例え殺されることはなくとも、幼かった双子にとって大人から振るわれる暴力、吐き出される暴言は「死」を感じさせるものであった。少しでも怪我の具合を減らすため、どこを殴られたら痛みが少ないか…など「生き抜いていく術」を身につけていった。そのため動体視力や運動神経が良く、これは「TEA POT」として活躍していく上で大変役に立っている。(というよりならざるを得なかった、というのが適切だろう)
コミュニケーション能力の高さ、主に気持ちを汲み取るということに関しては両親・祖父母の機嫌を損ねないために。
また、目に入れば暴力を受けるということも少なくなかったため息を殺し、存在感を消す術も成長していく中で身につけた。
皮肉ではあるがこの三点は「TEA POT」としても、普通に暮らしていくにしてもディートフリートを築く大きな要因となった。
世間体を気にする家族によって勉強や運動を叩き込まれたため基礎教育に関しては問題はない。
暴力を振るわれていたことによって、双子でお互いの傷の手当てをしていたので、応急手当て程度の知識はある。
最初は学校でピアスをしていなかったがどんなに言っても間違うため、それ以上の面倒を起こさないために色違いのピアスをつけ始めた。
歴史の授業はどうしても眠くなってしまうため時折、ディートハルトに入れ替わってもらって授業を受けている。
学校以外ではピアスを外し、「TEA POT」として活動している際は黒の皮手袋を着用している。
家庭環境は人格形成に大きく影響しており、17歳の人格と幼い頃の人格が混じり合う、ちぐはぐな性格、口調となった。
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作者名:ツツジ | 作成日時:2020年7月19日 21時