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「アーレンベルクの名に聞き覚えがある？それはそうだろう。ボクの先祖には何人も魔法史の教科書に載るような偉業を成し遂げた方がいるし、初代当主であるアーレンベルク公もかなり有名なはずだ。……なに？そういうのではなくて、か……？初代当主様たちでないならばそうだな、うん。…お前が聞き覚えがあると言ったのはボクの姉のことだろうな。姉もこの学校に通っていて、リングラヴィン寮の8年生なんだ。お前は魔法薬学を取っているから、もしかしたらそこで聞いたのかもな。何たって姉さんは魔法薬学の成績がとても良いからな！」
「…なぁ、お前。ここの問題間違ってるぞ。ここの式を……。……うん、正解。案外、簡単だったろう？礼はいらないから。別にボクがやりたくてやったわけだし……いや、違う。に、にやにやするなっ！気まぐれだからっ！！」
「ん？呪文学を教えてほしい？……はぁーっ……お前、呪文学の時間に先生が話しているのにどこか上の空だったり、板書しないで落書きしたり、先生がお手本として見せてくれているときだって、よそ見してるじゃないか。だからわからないんだ。まず、ボクに聞く前に自分の授業態度を見直すことだな。そして真面目に授業を受けて、わからなかったら先生に聞く！基本中の基本だ！……ぐぅっ、そ、そんな子犬みたいな目をするな……！これは普通のことだし、難しいことじゃないだろ〜！？もしっ、もしだぞ？それでも難しいってところがあったらボクに聞くといいっ。い、一緒にやればボクの理解度も深まるだろうし、技術向上にも繋がるからなっ！……わかったらさっさと行動しろ！次はその呪文学だ！お前のやる気をちゃんと示してみろ！」
「火の呪文、水の呪文、風と、暗闇の呪文も……OKだ。……うん。この四つは発音も完璧だし、ちゃんと綴りもあっているな。これでもう間違えることもないだろう。ほら、やれば出来るじゃないか！それじゃあ、あとは……。！おいっ、そこ逃げるな！……ふぅ、気を取り直して次は光の呪文だ。いいか、光の呪文だぞ？わかってるよな？よし、いけっ！…………。……なるほど、だめだ。しっかりとボクの口を見ておくんだ、そして耳を澄ませ。�爛▲奪團◆Ε哀蝓璽潺Ε爿瓠帖弔發Π豌鵑笋辰討澆董�……う〜ん、なんでだろうな？似た暗闇の呪文はちゃんと出来るのに。お前のはアッピア・グリーミ�爛爛Ν瓠４鑞僂粉岼磴�方だが、地道にやっていけばまあ……二年後ぐらいには直るだろう。大丈夫、ボクも付き合うさ」
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作者名：ツツジ | 作成日時：2021年2月23日 22時
