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お肉が食べたいという私の要望に応えて


高そうなステーキ屋さんに連れてきてくれた龍友くん



カウンターに2人で並んで座ると目の前に鉄板が敷かれている


カウンターの鉄板を挟んだ向こう側には白い服をきた料理人さんが立っていて


料理人さんが野菜とかお肉がを目の前で焼いてくれる光景をみて思わず


『うわぁ…』

ってじっくり見つめていると
隣から笑い声が聞こえる


『龍友くん…なんで笑うの』


ちょっと不服そうに尋ねると

「Aがキラキラした目で鉄板見てるから 笑」


そう言って笑う龍友くんの笑顔にドキってして


素直になれずにほっぺを膨らせたまままたお肉に目を向ける


「あー、そんな顔してると没収やで」


料理人さんが鉄板から私の目の前のお皿にお肉を移すタイミングで龍友くんがそんなことを言うから


あ!やだ!ごめんなさいごめんなさいって

膨らませていた頬を上げて笑顔になる


いただきますって2人で声を揃える


私が美味しそうにお肉を頬張るのを見て

「俺今ほんまにAと飯食ってんのか〜」


『ほんま、ほんま』


そう返すと


「初めて話した時もほんまほんま言ってたよな〜 笑」


ってそこから

ベランダで話した


私のなくし物が最近はどうだとか

龍友くんの筋トレがどうだとか


他愛もない話をたくさんして

お腹もちょうどいい感じに膨れて


カバンから財布を出そうとすると


「今日は出させて」

って龍友くんに手を止められる

『でも』

「じゃあここは出すからこの後家でもうちょっと飲まない?」


そんな龍友くんのお言葉に甘えて


帰り道

スーパーに寄ってお酒とおつまみを買って

私の部屋の前に2人で立ち止まる


カバンから龍友くんにもらったクマのストラップがついた鍵を鍵穴にさしてひねる

龍友くんが

「実はそれ俺とお揃い」

同じクマがついた鍵をちらつかせる

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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