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2つとも可愛くて欲しいけど



『お値段がかわいくないんだよな…』



小声でとほほとそういいながら
タグのついたワンピースから袖を抜く



試着室から出ると涼太くんはいなくて


店員さんに
彼氏さん今試着室に入りましたよ

って言われる



彼氏じゃないんだけどな

私なんかが涼太くんの彼女に見えているってことに恐れ多いです…



涼太くんを待っている間もう一度店内をぐるっと回ると



アクセサリーコーナーに置いてあったものが目につく


近くにいた店員さんに声をかける
『あのこれってすぐできますか?』


「はい、可能です」



10分ほどお待ちください

店員さんにあるものを頼むとそういいながら裏に入っていって



入れ替わりで涼太くんが試着室から出て来る





「A〜?これどう?似合うかな」



全身着替えた涼太くんが
やっぱこっち買おうかな?
こっちのもいい…



って悩んでる姿が子犬みたいで可愛い


着ている服と片手にもう1着持って


「ねぇどっちがいいかな?」


って聞かれて



『こっちだったら前髪流して固めてる感じが似合うかな、こっちだったらノーセットのラフな感じでも着れそうかも…』



ヘアセットの勉強している学生なもんで、職業柄?そう言う受け答えをすると



「ラフな感じがいいからこっちにするわ」



その言い方めっちゃ参考になるかも



ってドアの向こうでいいながらまた涼太くんは着替え始めた

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作者名: | 作成日時:2017年8月30日 0時

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