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"open"
という札がかかっているドアを押すと
珈琲の濃い香りがする
外の景色が見える窓際の席に案内されて2人で向かい合って座る
『涼太くん何にします？』
メニューをじっと見つめる涼太くんに声をかけると
目線はメニューのままで
「どうしよ…迷うな…」
これもいいな、これもいいなってキョロキョロメニューのいろんな場所に目を向けている
何で迷ってるんですか？
って聞くと
パスタかオムライスか…
って答える涼太くん
丁度お昼時のカフェのキッチンからは
いい香りが漂う
グゥ
って向かい側から聞こえてきて
涼太くんを見ると顔を真っ赤にしてお腹を抑えてる
「あ〜どっちも美味しそうで決められない〜
でもお腹すいた〜」
涼太くんて時々少年？のような
雰囲気を感じる
『パスタもオムライスも頼んで半分こします？』
って聞くと
やっとメニューから目を離して
ほんと！？いいの！？
目をキラキラ輝かせている子犬涼太くんの登場
近くにいる店員さんに声をかけて
「パスタとオムライスと…
あ、A何飲む？」
頼んでくれるんだって思っていたら
わたしの飲み物までちゃんと聞いて言ってくれて優しいな
『アイスコーヒーお願いします』
そういうと
あとアイスコーヒー２つで！
オーダーを言い終えると
嬉しそうにニコニコしながらパタンてメニューを閉じた涼太くん
店員さんがキッチンへオーダーを伝えに行くのを見送ると
楽しみだねって頬杖ついてキッチンの方を横目で見る涼太くんに
カフェの雰囲気がとってもよく似合ってかっこいい
じっと見つめていると
流し目だった涼太くんが視線を前に戻して
2人の視線がばちっとあう
照れ臭いのになぜだかそのくりくりの丸い目から目が反らせない
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作者名：光 | 作成日時：2017年8月30日 0時
