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アリシラはあの後、自分の発言に苛まれた。
書店から出た後、店の外で待っていた両親にどこに行っていたのかと叱られたが少しも頭に入ってこなかった。
どうしてあんなことを言ってしまったのだろうか、今すぐにでもドラコに謝りたいと思ったがドラコが目の前に現れても素直に謝れるとは思わなかった。
「アリシラー？」
「…はい。」
「ダイアゴン横丁が楽しすぎて疲れた気持ちも分かるけどもう明日からホグワーツなのよ？準備終わってるの？」
母はドアを開けようとしたが、アリシラは「大丈夫よ！自分で出来るわ！」と叫んだ。
そろそろ試してみる頃合いだろう。アリシラは少しやけくそだった。
アリシラはそろそろとベッドから降りるとトランクを開けて中から細長い箱を出した。
この箱には杖が入っている。
アリシラの杖は材質が黒檀で芯は一角獣のたてがみだ。
早る気持ちを抑えてアリシラは教科書の中にあったトランクに荷物を詰める呪文を試して見ることにした。
「ぱ、パック！詰めろ！」
バババババ…
割としっかりした騒音と共に学用具がトランクの中に飛び込んでいく。
「アリシラ！？」
階下から母の悲鳴が聞こえてきた。
アリシラは急いでローブのポケットに杖を隠す。
「どうしたの？」
母は階段を駆け登ってきた。
久しぶりに走ったのだろう。肩で呼吸をしている。
アリシラは申し訳ない気持ちになった。
「えっと、、学用具を手荒にトランクに詰め込んでしまって、、。」
「全く。しもべ妖精に頼めば良かったのよ。」
嘘はバレなかったようだ。
アリシラは「今度からそうするわね、お母様ありがとう。」と言って母を部屋から追い出した。
こっそりと杖をローブから取り出すと魔法に成功した高揚感でいっぱいになった。
アリシラは杖を元の箱にしまい、トランクに丁寧にしまう。
トランクの中の荷物は雑ではあったが割と綺麗に収まっている。
初めての魔法にしてはだいぶ上手くいったとアリシラは思った。
アリシラは割と綺麗に収まっているトランクの蓋を閉めると明日への希望に満ちた気持ちを溢さないようにゆっくりとベッドに潜り込んだ。
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きむい(プロフ) - noppiさん» コメントしてくださり本当にありがとうございます😭更新は不定期になると思いますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年7月17日 18時) (
レス) id: e08f4d945f (このIDを非表示/違反報告)
noppi(プロフ) - 更新まってます！！ (2022年7月6日 16時) (レス) @page18 id: b90efc2fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きむい | 作成日時：2022年6月12日 9時
