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―ちょうどその頃。
別の場所ではその異変に気づいた少年がいた。
そこはなんの変哲もない教室で。
―ピコン、ピコン
「ん……?」
少年の機械の左腕が鳴った。
機械の左腕のタッチパネルを慣れた手つきで操作する。
すると、空中にいくつかのパネルが現れた。
そのうちの1つのパネルを指でタッチして、画像を拡大する。
「あれ…なんでこの改札、鳴り続けてるんだ?」
改札の状態に疑問を抱いたのか、少年はさらに通路へと続く道の画像を調べていく。
そして、あるところで少年の手が止まった。
「えっ…!これって……」
そう、血まみれの足枷がロックを解かれた状態であったのだ。
少年は、嫌な予感を取り払うように最速でパネルを動かしていく。
「あっ…!」
足枷のすぐ傍に、右の足首が血まみれの少女が倒れていた。
―これはまずい。すぐに行かないと…
そう思い、少年は席を立った。
ガタッ
「ん?どうした、リグオミ」
「あぁ、悪い。ちょっと具合悪くて……次の授業は休むよ」
そう言うなり少年は、教室から飛び出した。
「…あいつ、本当にしんどいのか?」
「まぁリグオミのことだから、きっとまたなんかあったんだろ」
「彼もなんだかんだ言って不思議なところあるよね」
「てめーに言われたくないと思うぜ」
「おっと、それは失敬」
「ちょっとー、授業始めるよ。みんな何してんの?」
「おお、丁度いいところに。さっきリグオミが授業休むって言ってたぞ」
「え?なんで」
「さぁ。具合悪いとかなんだか言っていたけれど……」
「どうせあれだろ、サボりだサボり」
「ゲームでもしにいったんじゃね?」
「なんでゲームっ、他にもあるだろ」
「エ ロゲーだよ」
「ぶはっ、そっちか!そっち方面ならあり得るかもな!」
「お前らリグオミの扱いひどいな。アイツがサボりとかまずないだろ」
「はいはい、皆!もういいから授業始めるよー」
―そして
「はぁっ、はあ、はっ……あっ…!」
未来形のエレベーターような乗り物から降りて、走って少年が目にしたものは
「あの子だ……」
血塗れになって倒れた少女だった。
―助けないと…
早速近寄って声をかける。
「君っ!大丈夫?起きれるか?」
反応は、ない。
―とりあえず保健室まで運ぼう。
少年は小さめの少女を抱き抱え、血に濡れた地を後にした。
この少年は、何者かだって?
少年の名は、゛リグオミ゛といった。
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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました！とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください！！ (2013年5月27日 20時) (
レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす！！自分だったらきっとここまで書かないでしょうｗ (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
＊りぃむ＊@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´｀＊)ここまで良くかけると尊敬しますｗこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます＊ (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです！がんばってください！！ (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cry | 作成日時：2013年4月8日 22時
