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「そうです!」
ーうわぁ…覚えててくれたんだ…
謎の感動が生まれると共に、彼は自己紹介を始める。
「俺はポーカー、手品師なんだ。改めてよろしく」
「はい、こちらこそ」
ー手品師かぁ……あ、ってことは…
「じゃあ、さっきの炎も…?」
「あぁ、分かった?アレはマッチを使ったマジックさ。電気はこのトランプで、あそこからここまで飛んだのはこの靴の裏のバネを使ってさ」
そう言って、彼は焦げ茶色の革靴を裏向けた。
するとそこから、靴底の中に隠してあったのか、銀色のバネが現れる。
「えっ…?いつもそれで歩いてるの?」
マジシャンって大変だなぁ、なんて思っていると
「違う違う。これは収納可能になってるんだ。靴の横を押すと出てくるって仕組み」
言いながら、彼は実際にそれをやってみせる。
「すごい仕組みね…そんな靴、どこで買ったの?」
そこで彼はニヤリと笑って、
「オーダーメイドさ」
「特注?」
「そう。他にも、俺が着てる服には色んな仕掛けがあるよ」
「へぇ……服まですごいんだ」
「その方が面白いだろう?…あーそうそう、忘れてた。君、部活見学に来たんだったよね」
彼は思い出したように、話を本題に戻す。
「あ、うんっ」
ーそうだった、それをしに来たんだった…
彼は一つ咳払いをして、予想すらしない言葉を口にした。
「わざわざ来てもらって悪いんだけど、…うちは紹介できる程の部活じゃないよ〜?」
「えっ?」
「だって出来たのがつい最近だし。えーっと…何年前だっけ、リーダー?」
ポーカーはフイと後ろ向き、そこに座っていた生徒に問いかけた。
「10年前」
リーダーと呼ばれたその人は、小さな声で答えを呟く。
「あぁ、そうだった。……ってわけだから、ごめんね?ホントにゲームして遊んでるだけだし」
彼は顔をこちらに戻しながら、苦笑いをしてそう言った。
ー10年って…結構昔だよね……
何故か、この中で一人だけ時間感覚が違う気がした。
「いえ…大丈夫です」
「あ、なんなら部員だけでも紹介しようか?」
「え?あ、はい!」
ー部員かぁ…私と同じクラスの人もいるかな?
「まず、この人がラピエール。で、こっちがラビベション」
紹介された二人は「よろしく」や「どうも」などと言いながら、小さく会釈をした。
ーラビベション…ってもしかして、占い師の?
「この二人は俺と同じグループなんだ。ちなみに、ラピエールがリーダー」
小さな疑問を残し、先にラピエールの自己紹介を聞くことにした。
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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました！とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください！！ (2013年5月27日 20時) (
レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす！！自分だったらきっとここまで書かないでしょうｗ (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
＊りぃむ＊@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´｀＊)ここまで良くかけると尊敬しますｗこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます＊ (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです！がんばってください！！ (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cry | 作成日時：2013年4月8日 22時
