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ーあぁ、またやっちゃった……リグオミにも言われたのに。
いつになっても、簡単に人見知りは治らないみたいだ。
「んじゃ次移動教室だから、行こうぜ」
「ああ」
そこでリグオミ達は、机から教科書やノートを引っ張りだしてドアの方へ向かって行った。
私が立ち止まっていると、
「アモール?何やってんだ?早く行こーぜ」
バジェーノがそう、声をかけてくれる。
「え?」
「早くしないと遅れるよー」
すると彼だけでなく、リグオミも声をかけてくれた。
「ああっうん、ごめん」
貸してもらった教科書と筆箱を手に、急いで二人を追いかけた。
ーてっきり、私は呼ばれてないのかと思ってた…
パタパタと走りながら、心に驚きを拡散する。
ーなんて言うんだろう…うーん、上手く言葉に表せないけど……なにか、"仲間なのが当たり前"みたいな。そんな感じがする。
もしかして、これからもずっと…移動教室やお弁当、登校や下校も、「一緒にするのが当たり前」?
『早く行こーぜ』
あの声が、私の中で木霊した。
当たり前のように、私を呼んでくれた声。
…少しだけ。
ほんの少しだけなら。
この世界のこと、信じられるかも。
私は、こうやってすぐに信じて騙されちゃうの。
今までは「そんな癖直さなきゃ」って思っていたけれど…
今なら分かる。今だから分かる。
"世界を信じてみないと、何も始まらない"
騙されたからってそれで何も信じなくなったら、それはそれで逆に不幸になってしまうことが。
この世界に来てしまった限り、私はここで生きるしか道はない。
決して私が選んだ道ではないけれど、来てしまったんだからしょうがない。恨んだって、憎んだってしょうがない。
だって、これが私の"運命"なんだから。
運命には逆らえない。なにか、それはもう生まれたときから決まっている、悲しい定め事のようなもの。
でも、運命には逆らえないけど、未来の自分には逆らえる。
だから、悲しい考えに囚われた過去の自分を裏切って、これから歩む道を、自分自身の手で切り開いていきたいの。
『私は、この世界のことをまだ知らない。だからこそこの世界で生きる意味があるんだ』
そう信じて進んでいけば、明日には今日よりかは眩しい世界が見えるかもしれないでしょ?
生きてみよう。信じてみよう。歩いてみよう、この世界を。
そう思った時、私の闇に今までよりは少しだけ綺麗に世界が映った。
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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました！とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください！！ (2013年5月27日 20時) (
レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす！！自分だったらきっとここまで書かないでしょうｗ (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
＊りぃむ＊@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´｀＊)ここまで良くかけると尊敬しますｗこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます＊ (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです！がんばってください！！ (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cry | 作成日時：2013年4月8日 22時
