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そこでリグオミは一息つき、私の方に向き直る。
「じゃあ、俺が先入るから…入ってきてって言ったら、入ってきてくれないか」
「わ、分かった…」
ーとうとうか……どんな人たちなんだろう。喧嘩はないかな…いじめはないかな?もしかして、不登校の人なんかも…?
無限の不安が頭の中を駆け巡る。
こういう時になって、いきなり疑心暗鬼になるのは昔からの癖だった。
ずっと下を向いていると、リグオミがそっと囁いた。
「…大丈夫だよ。君が思ってるような、悪いことは何もないから。皆、それがどんなことかくらい…分かっているよ」
「えっ…?」
ー…この人…まさか、あたしの心を読んだの?て、テレパシー…?
「ど、どうして私の考えてること…」
「…初めて君の目を見たとき、君はパッと反らしただろう。あれから、すれ違う人や、さっきのAの奴らにも一切目を合わそうとしなかった。それで思ったんだ…君ももしかして、嫌なことがあったんじゃないかって。今の君の表情は、あのときと同じ"不安"を抱えているように見えたよ?」
「…、え……」
ー……私の表情から、不安を読み取ったの?…それに……「君も」って、どういう意味…?
「でも安心して。大丈夫だから……、あっそれじゃ、俺は行くねっ」
「あ、あぁっ、うん!」
リグオミはハッとして、焦ったように教室に入っていった。
ーちょっと喋りすぎたな…悪いことしたかも
挨拶に行かなければならないリグオミを引き留めてしまったと、小さな罪悪感が心の中で渦巻く。
でも、彼のお蔭で不安だった思いは少し和らいだ。
あんなことを言ってくれた人は、もしかすると彼が初めてかもしれない。
フッと顔が緩んで、気づかぬうちに笑っていた。
と、その時。
「えー、それじゃこの前言ってた"新入生"紹介するから、とりあえずみんな席着いてー」
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菜波(プロフ) - 初めてオリジナル見ました!とっても面白いです(^^)d更新頑張ってください!! (2013年5月27日 20時) (レス) id: 581295fc3e (このIDを非表示/違反報告)
桜蝶姫(プロフ) - 面白いっす!!自分だったらきっとここまで書かないでしょうw (2013年5月24日 20時) (レス) id: 6b7ce34b11 (このIDを非表示/違反報告)
*りぃむ*@Natsumi(プロフ) - 凄いです、とても面白いです(´`*)ここまで良くかけると尊敬しますwこれからも頑張ってください、続き楽しみに待ってます* (2013年5月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 5bbbbd63fc (このIDを非表示/違反報告)
メイプル・コルグエフ(プロフ) - オリジナルでここまで書けるなんて凄いです!がんばってください!! (2013年5月23日 18時) (レス) id: 6725dd056b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cry | 作成日時:2013年4月8日 22時