知らない世界 (ページ7)

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オオハシが泊まると言い始めたのがきっかけで、結局全員が仮眠室に泊まることになった。

周りは爆睡している中、嶋﨑と岡﨑は眠れないでいた。

なぜなら、窓から見える外がずっと明るいからだ。

人間の身体は暗くなることによって自然と眠りにつけるようになっていると言われている。

そして、太陽の位置がこの世界に来てから変わっていないように感じていた。

「……っ、あれ？……眠れへんの？」

「ミチエダくん。そうやねん、なかなか」

嶋﨑が答える。

「あの、太陽って沈まへんの？」

岡﨑が気になっていたことを質問する。

「沈む？そんなことあらへんよ？太陽はずっとこのままやで？1度も沈んでるとこ見たことない」

「え？それほんまに？」

ミチエダが頷く。

突如、天井に付いたスピーカーから警報が鳴り響く。

「……っ、……なんや？」

それを合図に他の人も起き出した。

『侵入者発見！侵入者発見！映像を送ります』

壁に映し出されたのは、彩り豊かな街並みに反して、紺色のツナギを着た人物たちだった。

嶋﨑と岡﨑は映像を凝視した。

「ニシタクに風雅、琉巧も居る……！」

「同じ世界に居ったんや」

2人は安堵した。

一方で、

「マサカド……！あいつ、また……！」

ダイゴが憎しみを込めた声で言い、走って部屋を出ていく。

「ダイゴ！……リュウセイとミッチー追いかけて！」

ジョウイチロウの指示に2人は駆け出す。

「僕達も行ってもええですか？友達が映ってたんです」

「……わかった！行って。迷子にならんように2人についてき」

岡﨑の提案にオオハシが賛成する。

2人は、リュウセイとミチエダを追いかけた。