知らない世界 (ページ3)

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「痛ったいわもー！早よ降りろや！」

3人の下敷きになった2人のうちの1人が藻掻きながら叫ぶ。

西村、大西、當間はすぐに立ち上がった。

「すみません！」

「おい！コジマ！お前もや！」

「あー、はいはい」

コジマと呼ばれた人がゆっくりと立ち上がった。

「あのー、大丈夫ですか？」

當間が気を使って聞いてみる。

「大丈夫やけど……てか、お前ら誰や！服装からして、エスパーダからの侵入者か？！」

3人に腰に着けていた剣を取り出し突きつける。

反論しようとするが、無言の圧力に口は開かない。

「それはアカンわ！」

コジマが手錠を取り出して、西村の手首にかけた。

「……っ取れへん！」

「いきなり何するんですか！」

大西が声をあげるが、剣を向けている人に手錠をかけられてしまう。

「うわぁー、手錠足りないわ。どないしよー」

「セイヤくん、こうすればええやないですか」

そう言ってコジマは手をひと振りしロープを出現させ當間の手首に巻き付けた。

「その手があったわ。……お前ら牢屋行きや！」

「ちょっと待ってください！話を聞いてください！なんなら信じてくれなくてもええです！」

當間が叫んだ。

セイヤは顔しかめた。

コジマが言う。

「ええよ？これで君たちに会うのは最後になるやろうし」

その言葉を聞いて不安がりながらも3人は相手の口を挟む余裕を与えないようにここに来た経緯を話した。

「話はだいたいわかった。けどな、信じるかは城に行ってからや。コジマ、行先変更な」

「了解！」

「とりあえず、ちょっと状況が良くなったってことでええんかな」

西村が大西と當間に話しかける。

「安心はできひんけどな」

大西が答え、西村たちは城に連れてかれることになった。