秘蜜 (ページ37)

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「どー？」

ツアーの資料を見つめるみっくんにコーヒーを渡す

日「お、さんきゅ」

そう言って
そのコップを持ち、リビングに来てくれる

日「ごめんな、家でまで」

「全然、気にしないで」

日「今日はどうだった？」

「病院？」

日「とか？」

「んー、あ！
今日ねタヌキみたの！」

日「え？タヌキってあのタヌキ？」

「そう、あのタヌキ！
病院の裏に小さな花壇があって苺が植えてあるんだけどね、そこにタヌキがいたの」

日「Aちゃん、疲れてまちゅか？」

「こら、みつひろくん」

日「だって大都会、赤坂でしょ？」

「ほんとだもん、見たんだって」

日「あー、うちのAちゃんがおかしくなったー」

そういって抱き締めてくるみっくん

「もー、今度写真撮ってくるよ」

日「はいはい」

「みっくんは？どんな１日だった？」

日「ツアーの事メンバーに報告したよ」

じゃあ、西島さんも知ってたんだ

何故か、西島さんはあまりみっくんの話をしない

共通の話題はそれしかないはずなのに

日「A？」

「あ、ん？」

日「聞いてた？」

「聞いてた聞いてた！」

何考えてるんだろう

日「宇野がうちに来てくれるって話」

「え！うそ！」

日「聞いてないじゃん笑」

「ごめんー」

日「俺がツアー行ったらA寂しいだろうって」

「嬉しいけど、
宇野さんが来てくれるなんて緊張しちゃう」

日高「すぐ仲良くなれるよ」

「うん、だといいな」

日「ほかのメンバーも来たそうだったし」

「與さんとか？」

日「うん、メンズ」

「みんなでワイワイしたらFaceTimeするからね」

日「ははっ、いいよみんなで楽しんで」

みっくんは本当に大人だ

もし、與さんが１人で来ても何も思わないんだろうな

日「うし、充電完了」

「がんばって」

仕事部屋にいくみっくんを背に向けて

夕飯の片付けをしにキッチンに向かった