コロシアイで立てる方程式

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金「来たか？前田はよく遅刻するね」




前「ご…ごめん…｣




小橋川｢まぁまぁまぁ！いいから座れよ，な？｣





それから数分後，生徒達は一旦食堂に集まる





『くふぁっ…』





銘「あら，こんな状況で欠伸なんて呑気ね」





『人間の生理現象には抗えませんよ，銘苅さん…』




軽く目を擦り，向かいに座ってる銘苅にそういうA





銘「全く，数学界に革命を起こした数学者と聞いて呆れるわ」





ふん，とそっぽ向く銘苅にAは苦笑いをこぼす





牧｢えっと，個別行動した人と集団行動した班がいたよね？グループごとに話すのはどう？」





伊「グループ発表ですカ？サツキ、小学校の時以来でワクワクしマス！｣






『ぐ，ぐる……え，』





グループ発表




その言葉にAは口の端を引き攣らせた




そう，森璃Aは設定で書かれていたように注目されるのが苦手だった




2〜3人ならまだしも，15人となれば話は変わってくるのだ




山「じゃあ、誰かが前に立って……あ，えっと…」




平「み，みんな静かだね…よし、もっと元気よく行こう！私から先に始めるからね！」





『(勇気あるなあのメイド)』





少し気持ちを落ち着かせてAは軽く息を吐きながら目だけ平良に向ける





銘苅｢元気？今の状況で元気でいられると思うの？
寝言は寝て言いなさい」





平良｢なっ…なんでいきなり突っかかるの！？
こんな時こそ肯定的に捉えるのが大事なんだよ！」





『(…水と油)』




あの二人は合いそうにないなと悟ったAは，生徒達の調査結果に耳だけを傾けた




簡単に纏めると鉄板とカメラは全フロアにあり体育館は異常なし



寄宿舎の方も含め階段はバリケードされてて，厨房から無限に食料が出てくる





これが調査結果だった





途中で平良と銘苅，そして牧が諍いになりかけた時，山口が次の言葉を開いた





山｢ま、まだ黒川は調査報告を聞いてなかったでしょ？あとはえっと…」




『(あ，そういえば一部の人以外には自己紹介してなかった)』




山口の視線にそう気づくA




平「えっと，確かに君は苗字しかわからないね…フルネームと才能，教えてくれるかな？一部は知ってると思うけど，知らない人の方が多いし…」




『え”…っと…』




こんなことになるならちゃんと個人個人に自己紹介すれば良かった




そう思いながら沢山の視線が集まる中でAは言葉を発した

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