* ページ7
__ え…
ズキンっと胸が痛む。
その言葉は今の私にとっては刃のように胸に突き刺さって辛くて息が出来なくなる。
私の気持ち…恐らくリリアはわかっているから…
私にこんな事を言うんだ。
__ 兵長を取られたくないから。
するとバンッと机を叩く音が耳に届き、ハッとして音がした方に目を向けるとジャンが拳を震わせていた。
「っ…なぁ、それはあんまりじゃねぇのか?リリア。」
ギロっと怒りを含んだ目をリリアに向ける。
リリアは何も気にしてない様子でジャンに視線を這わす。
「…何が?普通のことを言ったまでじゃない。」
「は…?正気で言ってんのか?」
「おいっ、ジャンっ…!」
今にも飛びかかって来そうな勢いのジャンをエレンが腕を掴み抑える。
「普通のこどだ?ふざけんなっ!Aの気持ちを少しは考えろっ!」
ジャン…!
「おいっ…落ち着けっ!」
「あ!?てめぇは何とも思わねぇのかよっ!」
「思わねぇわけねーだろっ!ただ、ここで騒ぎ起こしてどうするんだよ。」
「っ…んなことっ…わかってるっ…!」
バッとエレンから腕を振り払い席に座り直すジャン。
そしてエレンはリリアを見つめ言う。
「…俺もジャンと同じだ。確かに幸せになることにとやかくいわねぇけどさっきのはあんまりじゃないか?いくら自分の想いが叶ったとは言え…最初はAに協力して背中押して…その裏で奪うようにやって…さ、あの言葉はさすがにねぇよ。」
瞳の奥に小さな怒りを宿し、声からもヒシヒシと怒りを含む声音が響く。
リリアはエレンを見ながらはぁと小さく息を吐いた。
「…だから何?だって選んだのは兵長じゃない。それにそんなに言うならもっとアピールしとけば良かったんじゃない?」
「っ…!?」
「…リリア、いい加減にして。幾らなんでも言い過ぎ。」
「リリア、そこまで追い詰める必要は無いんじゃないかな。Aだって自分なりに頑張ったんだ。それに背中を押していたのは君だ。そんな君からこんなこと言われたらどう思うかくらいわかるだろ。」
477人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミント(プロフ) - 〇〇さん» コメントありがとうございます!甘く溶かされて…は別サイトで続きを書いています。別サイトはボードやメッセージ等で教えます(><) (2023年3月15日 17時) (レス) @page29 id: 55ce47ac11 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇 - 甘く溶かされて…のやつはいつでしょうか (2023年3月15日 12時) (レス) @page29 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - Pppppさん» 遅くなってしまいすみません。ピンク編のですね!まだ執筆中でしてもう少ししたら公開する予定なので少々待って頂けたら嬉しいです(><) (2021年2月18日 0時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
Ppppp(プロフ) - ミントさん» ハンジの妹が…のピンクのやつです!お早い返事ありがとうございます。 (2021年2月17日 1時) (レス) id: efeec4cc5d (このIDを非表示/違反報告)
ミント(プロフ) - Pppppさん» はじめまして!コメントありがとうございます。パスワードの掛かってる小説ですがどの小説のパスワードでしょうか?題名を教えて頂けると嬉しいです! (2021年2月17日 1時) (レス) id: 1aff05f247 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:☆ミント☆ | 作者ホームページ:http://s.ameblo.jp/mnto09
作成日時:2020年5月9日 11時