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「……打ち合わせ、お疲れ様です」
大倉「え?うん」
普段そんな事言わないのに
不自然だったかな?
「おやすみなさい」
大倉「んー、おやすみ」
そのままバスルームに消えた
何も聞く権利が無い
干渉し合わない
なんて楽な、有難いルールだと思っていたのに
部屋に戻っても寝られる訳もなく
忠義さんがお風呂から出てきて、リビングに戻ってきた音がする
ガチャ
大倉「どーした?またモンスターに追っかけられた?」
髪の毛半乾きで、タオル首にかけたままの忠義さんが少し笑って言った
「喉渇いて…」
大倉「一緒にこれ飲む?」
手に持ったビールの缶を見せてきた
「うんっ!」
ソファに並んで小さいグラスにビール半分こ
大倉「…あーー、なんか疲れたっ」
急に大きな声を出した
何か…あったのかな?
聞けない代わりにそっと髪を撫でてみた
「お疲れ様ですっ」
敢えて明るめに言ったら
大倉「ありがとー」
って肩にもたれてきた
髪の毛から一緒のシャンプーの香りがして胸がキュンって苦しくなった
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作者名:ルン∞ | 作成日時:2018年4月4日 16時