幼なじみとめんどくさがり屋の人に愛されてます。

8話 ページ9

「えっ救急車？？？」

「なんか救急車に御影って書いてない？」

「え、玲王様の救急車？？？？？」

なんか外が騒がしい、まあ校門に救急車止まってるしそりゃ騒がしいか...と考えてたがすごく周りに見られる、なぜ？
あっ、お姫様抱っこされてるからか

「どこが痛いのか？」
すごい心配そうに私の顔を覗かせた

「ゲーム機って直るかな？」

と呑気に聞いていたらお姫様抱っこしながら靴と靴下を脱がせてきた、転んだ時に足を抱えてたから足が痛いということは彼にはお見通しだったようだ。

「すんごい腫れてんじゃねぇか！！？？」

「...そのゲームって...」
ほんとにゲーム機が心配になり半泣きになってしまった、今まで育ててきたキャラたちブキ、限定アイテム課金してきたデータが飛ぶと思えば足なんてどうでもいい。なんなら足なんて要らないからゲームのデータを...

「そんな、ゲームのことが大切なのかよ...俺はお前の方が心配たよ......ってごめん俺変なこと言ってるかも」

玲王がすんごい臭いことを言っているのは右から左へと飛んで行った。


「玲王くん..？？？」

巻き髪で黒タイツのTheお嬢様みたいな外見の女が目の前に立っていた...勉強会とか言ってた女の人だ、何故かショックそうな顔をしていたが玲王はそれどころじゃなかったようだ

「ごめん！今それどころじゃないんだ！！」

「...そっか、ごめんね...」

「ゲームってなんとかなる？」

「まだそんなこと言ってんのかよ、何とかしてやるから！」

「...ほ、ほんと...？？」

「玲王様どうなさいましたか？」
黒いスーツになんか全身黒な人が沢山出てきた、玲王にお姫様抱っこされてたのをベッドに下ろして貰って、なんか玲王が黒い人と色々と話していたがなんだか眠くなったのでそのまま寝てしまった


目を開けると知らない天井だ、足が痛い。隣になんか点滴とかあったし、なんかいっぱい。

「A！？！？！？！？」

玲王の手には分厚い本を持っていたが、たぶん心配で読んでないんだろうななんて考える、心配そう顔して玲王を見てるとなんだか申し訳無くなってきた

「...寝てたかも」

「捻挫だってよ、ほんとに心配だったんだよ...医者に貧血気味だって言ってたしほんとに、ほんとに良かった......」

「そっか」

ふと窓を見てみると、もう暗かった。時計を見ると20時だった

「今日お前は病院で泊まり、俺そろそろ帰るから」
と玲王が立ち上がり、歩きだそうとした時に私は玲王の服の裾を引っ張った

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