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分かってる。 ページ34

響。もう、告白するのかぁ・・・。
僕まだ心の準備できてないんだけど。

でも、響は決意した。
叶わないと分かってても想いを伝えると。

「本当にすごいよ。響・・・。」

風の舞う音だけが響く、無音の屋上。
近づかなくても話し声は聞こえるだろう。

キドと肩のふれあう距離。
心なしかキドもこれから起こることに検討が
ついたのか、緊張しているように感じる。

「大丈夫。ちゃんと分かってるよ、響も。」

桜花ちゃんの好きな人も。
・・・告白の返事も。分かってるよ。

その意味を込めた眼差しを向けると
キドは、切なげに「そうか。」と
言って悲しい微笑みを浮かべる。

叶わない。
あの2人はお互いにそんな恋をしている。

空からそそがれる光。
うざったらしいとさえ感じる蝉の声。
空をきる、涼しげな風。


その中に響く言葉。





「桜花。・・・ずっと前から好きだった。」

苦しみ。→←屋上。



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作品ジャンル:恋愛
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lemon - 閲覧ありがとうございます!あと少しで終わると思います。時間があれば番外編を書こうかと・・・。 (2017年8月6日 22時) (レス) id: 60c510cb67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lemon | 作成日時:2017年6月16日 20時

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