ずっと想ってる。 (ページ29)

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赤い顔。ページ29

「で。話したいことって何？」

僕がそう問いかけるとキドは
「あ・・・その・・・。」と言っている。

なんだろ、言いにくいのかな。

「え～と、友人関係？」

女の子同士の付き合いは大変だと母さんから
聞いたことがある。
まぁ、男子は男子で大変なのだが。

「違う。」
「え～、違うの？・・・じゃあ勉強？」

その問にもキドは首を横にふった。

そりゃそうだよねぇ・・・。
キドは僕より順位は下だけど、努力家だし。
元々、頭悪くないもん。

あ、もしかして・・・

「恋愛・・・？」

ふっと、浮かんだ言葉を発すると案の定
キドの頬は淡く赤色に染まる。

「え・・・・。」
「う・・・あ・・・。み、見るな！」

そう言ってキドは僕の目を隠す。
目元に感じるひんやりとした感触。
目の前はキドの手で真っ暗だ。

「キド？手、離してよ～。」
「嫌だ。絶対バカにする。」

えぇ・・・。
キドの赤い顔見たいんだけどなぁ。
だって滅多に見れないし。
っていうか、見せてくれないし。
・・・まぁ、他の誰かを考えてっていうのは
嫌だけど。

よし。こうなったら。

「キード。手、離して。」
「やだ。」
「ふ～ん。分かった。じゃあ、力ずくで。」
「は？ちょ、待て！」

危険を察知したキドが少し力を強めるも、
僕も男だ。
キドの細い手首を握って、
少し力を入れれば簡単に目から手を離せる。

「あ・・・。」

まだ、少し頬を染めたままのキドが視界に
うつった。

「ねぇ。キド。僕も男なんだよ？」

いたずら心半分でキドを少し抱きよせて
甘い声色で囁くと、キドはびくっと
体を強ばらせる。

「ふふっ。さっきよりも真っ赤じゃん。」
「お前があんな声出すから・・・。」
「ごめんごめん。で・・・好きな人について相談なの？」

これ以上からかうと拳が
飛んできそうだったので、軽く謝って
本題に戻る。

「まぁ・・・そういうことだ。」
「そっか。・・・じゃあ、僕も相談しようかな。好きな人のこと。」

これは一種の賭けだ。
僕の好きな人のことを話して、キドが
気づくかどうか。
まぁ、仮にばれたとしてもどっちみち
告白するのだから問題はないだろう。

「じゃ、キドから話してよ。」

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おそらく、次のお話から会話文が多く
なるかもしれません。
読みにくいと思います。すいません。