赤に染まる頬。 ページ12
「〜っ!」
先生どこまで聞く気なんだろ・・・。
なんか、すっごいニヤニヤしてるけど。
本当は嘘ついてもいいけど、
3人は本当の事言ったんだもん。
嘘はつけないよねぇ・・・。
「どうなんだ?」
そんなことを考えていると
先生に催促される。
やっぱ正直に言うしかないのか・・・。
「いますよ・・・好きな人・・・。」
最後の方は声が小さくなってしまったけど
「「「おぉ!」」」とクラスメイトの声が
聞こえるあたり、大丈夫だったみたいだ。
僕の心は大丈夫じゃないが。
「えぇ!?お前が好きになる人って誰?」
「確かに!どんな人?」
「気になる!!」
そんなクラスメイトの声が
聞こえるなか、後ろの席の響から
僕にとっては驚きの言葉が発せられた。
「え。鹿野が好きになるヤツって言ったら1人しかいないじゃん。」
・・・・え!?
驚いて後ろを向くと、
そいつはちらりとキドの方を見る。
幸い誰にも気づかれなかったようだが
どんどん頬を真っ赤に染めていく
僕を見て、楽しそうに「当たりだな♪」
と笑った。
「〜っ///」
「えぇ!?響、すげぇ!!」
「ってか、鹿野。顔、真っ赤だぞ・・・。」
「なんか新鮮だよね!鹿野君が照れてるって。」
そう言われて、僕の顔は
更に赤みを増していく。
キドには気づかれてない・・・よね?
そう思い
ちらりとキドを見ると、キドは
なんだか少し傷ついたような、悲しそうな
表情をしていた。
なんで・・・かな。
その答えを僕はもっと後に知ることになる。
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lemon - 閲覧ありがとうございます!あと少しで終わると思います。時間があれば番外編を書こうかと・・・。 (2017年8月6日 22時) (レス) id: 60c510cb67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lemon | 作成日時:2017年6月16日 20時