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黒side
北「そっか...ごめん。注意が足りなかった」
慎「ううん...俺も勝手に、エピペンをうったり...その..お節介やいてごめんね?...だから、一緒にペアなろうって言ってくれたんだよね...面倒くさかったでしょ?...北斗は、もうちゃんと準備してたのに」
今度は、何だかよく分からないことを凄い勢いで話し始めた慎太郎。
その話をどうにか理解して。
俺達のすれ違いを悟った。
北「まず..慎太郎、落ち着いて?...エピペンを打ってくれたから、俺は今こうやって生きてる。慎太郎のおかげだよ。」
慎太郎の目を見ながら、小さな子に話すようにゆっくりとひと言ひと言伝えていく。
北「それと....俺は、そ...の、心配してくれて嬉しかったから...慎太郎とペアになりたかったから....
.そ、の...別に嫌じゃなかった。
....慎太郎こそ、嫌だった?お、れ..ペアで,」
今度は俺がドギマギしてしまって、いたたまれない。
慎太郎の顔を恐る恐る見れば、目に涙を溜めながらもいつもの少し幼くて、大きな笑顔を浮かべていた。
慎「そんなことないよ!!俺、北斗が言ってくれて本当に嬉しかったもん」
北「...でも、その溜息...」
慎「溜息?...北斗にじゃないよ、うん!だって、おれぇ...たははっ!!」
よく分からない理由を言って笑い始めた慎太郎に、俺までつられて笑いが込み上げてくる。
北「なんだよ笑...急に笑うなよっ」
慎「ごめっ笑...んふふ...
俺、北斗の事大好きだもん!!嫌なんて、思わないよ」
彼のこちらが恥ずかしくなるような真っ直ぐさに、俺はこれからもずっと救われていくんだろう。
目の前で未だクフクフと笑いを耐えている姿を見て、心の底からそう思った。
✩｡* *｡✩✩｡* *｡✩
リクエストありがとうございました!!
@MiKAN__rain
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作者名：みかん
| 作成日時：2020年12月8日 0時
