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50.*胃潰瘍(BLACK,BLUE) ページ40

☆リクエストより

main 黒
sub 青

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※吐血表現(嘔吐表現)・腹痛表現がございます。苦手な方は、ご注意ください。

•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚

黒side


北「ってぇ...、なんっだよ」


みぞおちら辺が痛むようになってから、どれくらい?


少しお腹が空く、夜中の0:00すぎ。


鈍い痛みが、波のように襲ってきて肌触りのいい寝巻きをぎゅうっと握り込む。




ずっと我慢しているうちに、みぞおちら辺だけじゃなくてお腹が下ってきた気がした。



北「ぅ..、やばい...」



一気に我慢できないほどの痛みに襲われて、トイレに駆け込んで急いで、便座に腰を下ろす。



北「な..ん...いたぃい..」




こんなにお腹が痛くなったのはいつぶり?


痛む腹を抱え込むようにして、必死に耐えた。




ちょっと痛すぎて、冷や汗が自然と出てくるのをペーパーで拭いながら、何とか痛みのもとを逃していく。



北「はぁっ...い、たかったぁ...」



ようやく波が落ち着いて、レバーに手をかけようとした時だった。



北「な、にこれ...ど、しよ...血?」



俺の目に飛び込んできたのは、真っ赤に染まった便器だった。



...ど、いうこと?

俺が出したもの..?




まさか、だって...



お腹壊しただけだよ..?




自分の身に起きたこの異常に、手が。足が。全身が。



ガタガタと震えて、冷たい床に座り込んでしまった。





どうする...?




俺はこの先、映画の番宣もドラマの番宣もありがたいことに沢山いただいてる。





何かあったら...俺は。

あいつらは。

どうなるんだろう。




怯えている自分を奮い立たせて、必死にスマホで症状を検索していく。

何か分かれば、打つ手があるかもしれないから。




無感情なブルーライトに照らし出された、数々の病名。





「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」....



そして、「胃がん」の文字。





ガツンと殴られたように、頭に衝撃が走ってさぁっと血の気がひいていく感じがした。

50.2→←49.5



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作者名:みかん | 作成日時:2020年12月8日 0時

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