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44.*頭痛(GREEN,RED) ページ14

☆リクエストより

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赤side


ジェ「慎太郎、いいからうちに来いよ」


慎「....いい..だいじょぶ...はぁっ」


ジェ「あ...ほらぁ」



頭が痛いらしい、慎太郎。
もうずっとずっと我慢していて、顔面蒼白っていう感じ。


ここまでひどい頭痛は、俺なったことないから分かんないけど...


あの慎太郎がその不調を隠しきれないっていう時点で、既にヤバイっていうことが分かる。


今も崩れ落ちそうになった慎太郎を、すんでで受け止めた。



樹「慎太郎?無理しないで、ジェシーに頼りな?」


慎「んーん...いいのっ」



どうしてここまで我慢すんの?
1日頑張ってきたんだから、甘えればいいのにね...。



ジェ「いいのって....もうしんどいでしょ?」

慎「...っぅ..いえにいけば、だいじょーぶ」

樹「でも、ママもいないでしょ?こんなんじゃ、家帰っても辛いじゃん。

.....ジェシーに甘えなって」


慎「や、だ...も、大人だし...迷惑かけたくないもん」



どうやら甘えるのが嫌っぽい。

「大人だし」なんて言ってるけど、大きな目から幾つも大粒の涙を流しているのは、おちびちゃんみたい。



ジェ「いいから、行くよっ」



慎「いいって言ってんじゃんっ!!


...あ、ごめ...っはぁ...かえ..ん゛」


ジェ「慎太郎!!」


急に大きな声を出して、俺の手をパシっとはらう。


慎太郎、優しいからね。
頭痛で青かった顔色をもっと、青白くして。



泣いてボロボロになった顔で、俺を見つめてきた。



荷物をひったくって、ドアに向かおうとしたけれど...

自分の声が響いたのか頭を抱えて、そのまま床に倒れてしまった。



慎「はぁっ....ハァ...」


ジェ「ゆっくり息しな?」



忙しなく肩を上下させる慎太郎に声をかけて、そっと抱き上げる。



慎「....じぇ、し...ごめんね..ごめ、なさっ..」



ジェ「いいよ、俺がしたくてやってるの笑
慎太郎が、俺に言ったわけじゃないんだからね」



申し訳ない気持ちでいっぱいだろう慎太郎の気持ちを、少しでも安心させたかった。



でも本当のことだし!AHAHAHA!



''俺が''慎太郎の面倒を見てあげたいって言った。
最近増えた、個人仕事も一生懸命な慎太郎を、''俺が''勝手に甘やかしてあげたいだけなの。

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作者名:みかん | 作成日時:2020年12月8日 0時

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