第十八話 舞踏 ページ20
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朝。
「な、なあ！A、俺と一緒に組まへんか…！？」
「何言ってんねんゾム！俺が組むに決まってんやろ！」
…ああもう、しつこいな。
これじゃ楽しく朝食なんて出来やしない。両手に花というか、両手に地獄。ゾムとコネシマが、両脇から私を挟んでそう言ってくる。
事は、近々あるお気持ちパーティーの件についてだった。その中に舞踏もあるらしく、私は誰と踊るか決めないといけないとのこと。もちろん女性へのお誘いもありだし、断るのもOK。
『朝からうるさいわよ。静かに食べなさい。』
「えー、だ、だ、だって、黙ってたらコネシマに取られるかもしれへんやん？」
「それはこっちのセリフやぞ、抜け駆けしとんなや！」
…はあ。
周りの人にもイライラしてるのが伝わってるのか、冷や汗をかきながらこちらを見ている。
なんで私があなた達と組まなければいけないのか、そこがまず分からない。
他国じゃダメなのか。他国ならここよりかはマシな人達だっているのに。迷惑な話だ、まったく。
『悪いけど、自分と組む人は自分で決めるわ。』
「だ、ど、どんな人を選ぶん？？」
『そうね、静かな人かしら。』
そう言うとすんっと黙るゾム。「おいゾムぅ！！」と、コネシマが叫ぶ。うるさい。
まあこれで少しは静かになるだろう。
『…ああ、それと。
"ここ一番、私との接触が少ない人"かしらね。』
「えっ、」
「ゾムお前終わったやん」
大爆笑するコネシマに、あなたもよと返すと彼同様固まる。
こう言っておけば誰かからお誘いを受けることも無くなるし、必要以上に話しかけられたりする心配もない。
少なくとも、他愛ない話をしてくる彼らは絶対にない。
「え、えー、そ、それはこれからも？」
『パーティーの日まで、ね。』
私からしたら、ほとんど確定、というか決まっているようなものだけれど。
彼も言うなら彼らの仲間だし、私の選ぶ枠の中に入っている。
そもそも、件のことも知らないから、帰ってくるかすらも分からないが、それはそれで、まあいい。
ついでに伝えておかないと、彼女の首が飛んだことを。
彼の心情については詳しくは知らないし分からないが、良いようには思っていなかったようだし。
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はしばみの揚げ物(プロフ) - 霜華さん» (レスつけてなかったです…！！！)はしばみよりすごい作品を理解してるかたですね…！？？！？更新ゆったりまったりですが頑張ります！！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
霜華(プロフ) - 常に冷静沈着で俯瞰し、諦観している感じの子が大好きマンだから読んでて楽しいです…！あとメンバーの性格(？)が色濃く表れていて好きです！更新頑張ってください！！ (2022年8月17日 19時) (レス) id: fd554933f3 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - ロックマさん» わあ！！ありがとうございます…っ！！！頑張ります！！！！ (2022年8月16日 15時) (レス) id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - むちゃくちゃ好きですこの作品!!!!! これからも頑張ってください (2022年8月16日 12時) (レス) @page19 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
はしばみの揚げ物(プロフ) - イナリさん» こういう系のお話を書きたかったので…！！ノリと衝動で書いたので、足らない部分があるかもと思っていましたが、そう言ってもらえて嬉しいです！！(更新頻度はバラバラです生きてる時もあれば泥みたいになってる時もあります…笑)ちまちまと更新頑張っていきます！！ (2022年8月15日 20時) (レス) @page16 id: f8654c08a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はしばみ | 作成日時：2022年8月13日 18時
