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「お疲れ様です」
思ったより残業が長引いて、いつもより遅く会社を出る。
すると会社の外壁にもたれて立っている亮君が、私に声を掛けた。
「吉沢さん？」
「待ってました。食事行きません？」
夜の暗闇でもわかるくらい、にっこり笑う彼。
もう何度も見た彼の笑顔に、未だにドキドキしてしまう。
元々カッコいいのに、そこに好きっていうフィルターがかかってるんだもん。
そんなの仕方ないよねって、自分に言い訳。
そんな彼のお誘いを断る理由なんてどこにもないし、何より待っていてくれたことが嬉しくて。
「うん、行こう」
二つ返事で誘いを受けた。
いつものように並んで歩いて、他愛ない話をして。
それだけで楽しいって、人を好きなるってすごい。
亮君とよく来る個室のあるお店に入って、
「今日はどうしたの？」
と彼に質問を投げかける。
実は少しだけ不思議に思ってたこと。
亮君は、食事に誘ってくれるときは必ず事前に連絡をくれる。
私の予定や都合を考えてくれる、優しい亮君。
だからこんな風に突然だったり、約束もしないで待っていてくれたりすることなんて今まで一度もない。
「んー、ちょっとAさんに会いたくて」
時々、彼はエスパーなんじゃないかと思う。
私が思っていたこと、考えていたことをさらっと言ってしまうからだ。
でも今日の亮君は、少し浮かない表情に見える。
疲れてるのかな？
それとも別の事でもあったのかしら。
「何かあった？」
「……いや、うん」
「どうしたの？」
言いにくそうに口籠る亮君。
言葉の先を促すと、
「先に食事にしましょう。腹減った」
と笑顔でかわされてしまった。
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リオ(プロフ) - ねのさん» ねのさん、コメントありがとうございます。吉沢Sideも公開できるように頑張ります。 (2018年10月21日 19時) (
レス) id: 17091ee08c (このIDを非表示/違反報告)
ねの(プロフ) - 完結おめでとうございます！ぜひ、別side編も読んでみたいです (2018年10月21日 1時) (レス) id: 9139ef9cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2018年10月14日 15時
