７５話 ページ36
貴「力を貸す？」
魔「ええ。魔力が足りなくて困っているんでしょう？私ならその悩みを解決してあげられるわよ」
魔女の魔力は人間など比べ物にならないくらい多く、何より質がいい。魔力を分け与えることだってできるし、今の私にとっては渡りに船と言ってもいい……が
貴「契約の対価はなんですか？」
魔「あら、魔女の事よく知ってるのね」
貴「魔族が何らかの誘いを持ち掛ける時はたいていが契約を結ぶためです。貴女が望む対価は……私から何を奪うつもりですか」
私は音のない世界で魔女を睨みつけた。時間魔法なんて初めて見たけど、全てが止まった灰色の空間は、世界の終わりのようで不快になるだけだ
動いていて色がついているのは私と魔女だけ……ん？もう1人いる？
魔「あぁ、この子は私の使い魔みたいなものよ。ほら、自己紹介しなさい」
魔女の後ろから現れた
魔女と同じ真っ白な髪に黒ずくめのドレスをまとった少女
顔の隠れた魔女と違いその端正な顔立ちがハッキリと見える
白い肌に琥珀色の瞳が映えている
綺麗だと思ってしまった
マ「マオルと申します」
愛らしくて凛とした、不思議な声だった
綺麗すぎて人間味の無い容姿と無感情な喋り方は、人形のようだ
見とれていたが、ぺこりと一礼した後すぐに魔女の後ろに隠れてしまった。あの子も何らかの契約をしているのだろうか？
魔「で、契約の話だけど。魔女との契約をどこまで知ってるの？」
貴「簡単です。さっき言った通り、魔女は力を与える代わりに、契約者に対価を支払ってもらいます。人魚姫が足をもらう代わりに声を差し出したように」
魔「そう、それが私たちの掟。貴女には何が払えるかしら？」
品定めをするような目だ
私は身一つで世界を渡ってきたため、価値のあるような物は何もない。せいぜいお祓い棒と、ファルさんから貰った薬程度だ
貴「価値のあるものは何も。綺麗な髪も美しい声も持ち合わせてません。だから、血でも肉でも好きなのをどうぞ」
魔女は驚いたように目を瞬かせた。それもそうだろう。魔力と引き換えに肉体を差し出すなんて、命知らずにも程がある。ただ、これしか方法が無いならそうするまでだ
魔「馬鹿ねぇ。魔女に向かってそんな危ない事口にするなんて。まぁ分けてあげられる魔力もほんのちょっとだけだし、これくらいでいいかしら」
魔女は動かないレイのナイフを抜き取って、それを振り下ろした
貴「……っ！」
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-｀*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 13時) (
レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！失礼ですがフォローさせていただきました！！！楽しみにしてます！！！！！ (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽｀)気に入っていただけてよかったです！これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽｀)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました！！素晴らしすぎか……！？皆かっこよすぎですかもうありがとうございます！！！！！URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか！？ (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います！(*^-^*)よろしくお願いいたします(ﾟ∀ﾟ*)(*ﾟ∀ﾟ) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：笹乃葉 | 作成日時：2016年3月26日 17時
