61話 ページ22
ス「Aちゃん……?何をする気ですか?」
いきなり杖を向けた私に驚いているのだろう
彼女の瞳が困惑した様に揺れる
同時に彼女は、私を警戒するように立ち上がった
貴「スカイちゃんを助けます」
ス「やめてください!」
間髪いれず叫ばれる
いつもの遠慮ではなく、本気の拒絶だ
それは彼女の表情から読み取れた
なぜ、そこまで助けを拒むんだろう?
ス「Aちゃんは……魔法が使えると聞きました。でも、それじゃ駄目なんです。これは、私が解決しないといけない問題だから…」
力ない声は降り続く雨にかき消され、私の耳には届かない
しかしスカイの事情がどうであろうと、暴走した呪いを抑える事ができるのは私だけだ
貴「スカイちゃんが今使っている力は、魔法ではなく呪いという―――」
ス「そんな事わかっています!」
予想外の言葉に耳を疑う
ス「天使のくせに制御できなくて……最近では、歌う事でしか抑えられないんです!」
強くなる雨は、力のない声を容赦なく切り捨てる
もうスカイの言葉のほとんどを聞き取る事ができない
貴「一旦落ち着きましょう!このままではますます…」
ス「だからわかっていると言っているんです!」
いつもの彼女の面影はもう無い
彼女をここまで追いつめた原因など、私にはわからない
ただ、一つだけ確かな事がある
――――彼女の呪いが暴走する事で、いずれ村や教会が危なくなる
話し合いなどとっくに無意味だ
彼女には悪いが、強制的に力を制御させにいく
もう、一刻の猶予もない
唐突に彼女の元へ駆け出す
せいぜい距離は10メートルくらいだ
このまま一気に……!
杖を持ち替え、私の呪い……力を行使する
ス「…っ!……駄目っ!」
その刹那
私の目の前に現れた
目が潰れる程の閃光
スカイちゃんへ伸ばした腕がその光を貫く
それが彼女の放った雷だと気づいた頃、電流は私の全身を駆け巡っていた
ス「いやああああああああああああああっ!!」
「Aっ!」
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栗狐(プロフ) - フォローありがとー(*´-`*)ゞございましたです(*^-^*)いまからフォローしてきます(゚∀゚*)(*゚∀゚) (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» うわぁぁぁぁぁぁありがとうございます!!!!失礼ですがフォローさせていただきました!!!楽しみにしてます!!!!! (2018年7月16日 13時) (レス) id: f7209ee17f (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - 大丈夫ですよー(´▽`)気に入っていただけてよかったです!これからもちょこちょこ投稿するのでよろしくお願いいたします(っ´▽`)っ (2018年7月16日 13時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
笹乃葉(プロフ) - 栗狐さん» 昨日疲れてそのまま寝てしまったので今見ました!!素晴らしすぎか……!?皆かっこよすぎですかもうありがとうございます!!!!!URLこっちに貼って大丈夫だったりしますでしょうか!? (2018年7月16日 13時) (レス) id: 00d128c491 (このIDを非表示/違反報告)
栗狐(プロフ) - そのあとも制服姿等、学パロイラストも混ぜていきたいと思います!(*^-^*)よろしくお願いいたします(゚∀゚*)(*゚∀゚) (2018年7月16日 8時) (レス) id: d357ac031b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笹乃葉 | 作成日時:2016年3月26日 17時