【d!】天と地の吸血鬼Ⅱ (ページ10)

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58話ページ10

『ったた....』

目を開けるとトントンの顔が目に映る

トントンの手は僕を包んでいた

落ちる際怪我しないようにと僕を守ってくれたのだろう

『トントン？』

呼びかけても返事はしない...頭からは少し血が出ていた

『そんな...何で...』

｢家族だからや｣そんな事を言っているような気がした

｢大丈夫だ。死んではない｣

『っ...』

腕を掴まれる

『何で...こんなことするの』

｢最近人間は高く売れるらしいからな。

｢この人間絶対いい金額になるぞ｣

嫌だ...気持ち悪い手で触るな

『トントン！起きてよ！嫌だよ！一緒に帰りたいよ！』

涙が出てくる...嫌だ帰りたい...みんなの所に...一緒に...

男達に口をテープのようなもので貼り喋れないようにされる

そして、そのまま大きな袋に入れられ運ばれる

嫌...助けて...

トントン....みんな....

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ＮＯ視点

zm｢フーン！上がり｣

sho｢えっ...嘘やん｣

ゾム、シャオロン、鬱先生、コネシマの4人でトランプでババ抜きをしていた

コネシマとゾムは先に上がり残りは鬱先生とシャオロンだけになった

kn｢誰がババ残るんやろw｣

ut｢ｼｬｵﾁｬﾝ....｣

2枚のトランプ。この2枚のどちらかにジョーカーがある

シャオロンは慎重に鬱先生のトランプを選ぶ

ut｢ｼｬｵﾁｬﾝ...｣

sho｢あ"ー！！それやめろ大先生！集中力無くすやろ！寒気すんねん！｣

zm｢www｣

シャオロンは勢いよく鬱先生のトランプを取った

そのトランプはジョーカーでは無くハートのエースだった

sho｢っしゃあ！どうや大先生！！｣

ut｢えぇー...みんな強いわぁ...｣

kn｢もう一回するか！｣

4人はワイワイしているとショッピとチーノが現れた

shp｢何してるんすか？｣

zm｢トランプでババ抜きしとるねん｣

ci｢僕らも混ぜてや｣

kn｢おー、ええよ｣

ショッピとチーノは4人の中に混ざる

shp｢そういえばトントンさんとA...帰ってくるのが遅いっすね｣

ci｢ホンマにな...なんかあったんかな｣

チーノは心配そうな顔をする

ut｢あのトントンやで？何かあって帰って来ないっていうのはあまり無いはず...｣

sho｢何かで遅れる時なんか1分か2分くらい遅れるだけやしな...｣